内容説明
28歳OL、念願の脚本家デビュー…(予定)!?第1回新潮エンターテインメント新人賞を受賞した気鋭の最新作。共感度No.1、等身大のお仕事ストーリー。
著者等紹介
吉野万理子[ヨシノマリコ]
1970年、神奈川県逗子生まれ。上智大学文学部卒。新聞社、出版社勤務を経て、2002年「日本テレビシナリオ登龍門2002」優秀賞受賞。2004年連続テレビドラマ「仔犬のワルツ」脚本を執筆。2005年、『秋の大三角』(新潮社)で第一回新潮エンターテインメント新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アメフトファン
36
努力する事の尊さと難しさを教えてくれた素敵な本でした。シナリオライターを目指すどこにでもいるOL。やっと掴んだチャンスも簡単にはものにできない。何度も挫折し諦めかけるけど、何度も転がって綺麗に丸くなった石のように本当に目指している事が見つかったんじゃないかと思います。私自身も小さくても夢を持って諦めずに頑張ろうと前向きな気持ちになりました。2014/01/07
ヨータン
17
ドラマが好きで脚本家に憧れているOLはたくさんいるんだろうな〜。主人公のように努力、実力、運でTV局の脚本コンテストで新人賞受賞できても、現実って厳しいですよね。毎日用もないのにTV局に入りびたれるくらいじゃないとこの世界は生きていけないんですね。2016/04/15
ゆい
16
普通って、決して普通じゃないと思うんですがどうなんだろう?主人公も唯一無二の普通さを持っていると思う。この作品をドラマにしたらとても面白いだろうなあ。うまく行かないことも多いけれど、充実した良い日々を送りたいなあと思いました。いわゆるギョーカイについても色々知ることができて良かったです。2014/08/28
daubentonia
16
会社で働きながらシナリオライターを目指す茉由子のサクセスストーリー…とはいかないんですね〜。普段楽しく見ているドラマの裏側にたくさんの人達の苦労や破れた夢達が、山の様に詰まれているんだろうなって思わされる作品でした。途中、茉由子の本気度がなんだか疑わしく思えてしまったのが残念でした…。結局、何も起きていないと思い込んでいた日常こそ、実はドラマチックだったと気づけたのは良かったですね。理想を言えば、秋月くん主演で茉由子のシナリオのドラマが見てみたかったです。2013/05/24
ららぴぴ
13
中盤の主人公が浮ついていて、「ちょっと待て!」と言いたくなった瞬間が何度も・・・。以外にも茉由子にスパイ容疑がかかっていたとは、日常の生活こそドラマチックという事ですね。2015/09/23