悪果

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  • サイズ B6判/ページ数 564p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048737272
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

かつてなくリアルに描かれる捜査の実態と癒着、横領、隠蔽、暴力、…日本警察の真実のなかにあぶりだされる男たちの強烈な光と闇。

著者等紹介

黒川博行[クロカワヒロユキ]
1949年3月4日愛媛県生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業。府立高校の美術教師を経て、84年、『二度のお別れ』がサントリーミステリー大賞佳作。86年、『キャッツアイころがった』で第4回サントリーミステリー大賞を受賞。96年、『カウント・プラン』で第49回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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GAKU

68
「疫病神」同様、こちらも大好きなシリーズ。大阪府警今里署のマル暴担当悪徳刑事、堀内・伊達が主人公。シリーズ3作目が今週発売されたので、まずは1,2を再読しようと手に取りました。この二人どうしようもない悪で、悪徳実業家やヤクザを相手に非合法なシノギに手を染めていきます。でもどこか憎めないキャラなんですよね。初めて読んだのが10年前で細かな内容は忘れており、新作を読んでいるように楽しめました。やはり黒川博行さんの作品は面白い。続けて第2作を読んでから待望の新作に行きたいと思います。⇒2017/03/17

ミーコ

62
『繚乱』を1年前に読んで ようやく前編の こちらを読みました。分厚くて、ちょっと読むのに時間が掛かりすぎ ダレてしまった・・・ 刑事がヤクザにしか見えない。悪徳刑事が こうなり ああなったのか・・・とスッキリ…でしょうか? やっぱり二ノ宮と桑原コンビがダントツ。黒川さん 疫病神シリーズ続編を早く読みたいです。2016/09/28

クリママ

55
大阪府警、マル暴担の刑事。「マル暴担の足もとにはシノギのタネがいくらでもころがっている。このタネを拾って金の生る木に仕立てあげる才覚があれば、これほど美味い稼業はほかにない。出世より金だ。Sクラスのベンツに乗り、いい女を抱き、羽振りをきかせてこそ、男に生まれた甲斐がある。」どんな悪徳刑事でも、主人公ともなれば、心の片隅にある正義がひとかけらもない。おもけに女を見る目もない。強面すぎる2人だが、なんとはなしに愛嬌が。物語は、序盤が長く感じられたが、殺人が起きてからは一気読み。結末はいいのか悪いのか…2018/01/05

万葉語り

47
面白くて一気読みだった。でも、おまわりさんがこんなやくざみたいなことをしてていいのかと思っていたら、案の定な最後だった。悪行の結果は続きが読めるようなので、気が向いたら図書館で借りてみよう。2015/11/03

ミスターテリ―(飛雲)

38
こんなあまりにもアウトローでヤクザな刑事が現実にいるのかどうか、この作品をまじめに警察官として働いている人が読めば苦情がでるし、一般市民は警察を信用できないと非難殺到だろう。〈大阪の刑事は利権と役得や。上も下もうまいこと立ち回ってシノギをしてる。それができんやつは一生、下積みのままで終わるんや〉今回も黒川先生が描く警官やヤクザは利権やカネを追い求める悪ばかりだが、人情があり愛嬌が感じられるのは、やはり関西弁での会話だからかもしれないが、とにかく憎めないワルばかりが出てくる痛快におもしろい作品ばかりである。2024/10/31

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