紗央里ちゃんの家

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  • サイズ B6判/ページ数 174p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048737241
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

叔母からの突然の電話で、祖母が風邪をこじらせて死んだと知らされた。小学五年生の僕と父親を家に招き入れた叔母の腕もエプロンも真っ赤に染まり、変な臭いが充満していて、叔母夫婦に対する疑念は高まるけれど、急にいなくなったという従姉の紗央里ちゃんのことも、何を訊いてもはぐらかされるばかり。洗面所の床から、ひからびた指の欠片を見つけた僕は、こっそり捜索をはじめるが…。第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。

著者等紹介

矢部嵩[ヤベタカシ]
1986年、東京都生まれ。武蔵野大学在学中。『紗央里ちゃんの家』で、第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちーたん

92
★★★☆☆【夏休み日記】ぼくは夏休みおばさんのお家にいつもあそびに行きます。でもことしはいつもと少しちがいました。いとこのさおりちゃんがいませんでした。おばあちゃんは死んでしまいました。お姉ちゃんとお母さんはおるすばんです。お父さんと二人でおばさんの家に行きました。おばさんはぼくたちをちまみれでむかえました。お家はとてもくさいです。おばあちゃんはなんでしんでしまったの?さおりちゃんはなんでいないの?おばさんもおじさんもおじいちゃんもなんかへんです。◆ぶっ飛びを求めて読んだらぶっ飛びまくってたw2021/05/02

ままこ

57
従姉妹の家で起きた不気味な出来事を、異常者の視点で異常な事が語られるのだが、とにかくグロくて気持ち悪かった。食事の前には読んではいけないホラー。2017/08/06

♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤

55
読み友さんのレビューが気になって手にとった1冊。本書は、夏休みにいとこの紗央里ちゃんの家に主人公の少年と父が泊まりにいくが、肝心の紗央里ちゃんは家におらず、家の中で誰かの指を発見したことから始まる怖い話。登場人物みんなどこか狂気じみていて異様な感じがする。悪夢をみているようで恐ろしい。どこに着地するのかが気になりどんどん読み進めていったが、最後まで真相が何も分からず、気味の悪さだけが残ってしまった。2021/06/15

風眠

54
ホラーというか、ファンタジーというか、スプラッタというか、文章構成の稚拙さや、リアリティが全く感じられない状況設定など、はっきり言えば全体的に破綻しているのである。これがすべて作家が意図して書いたものだとすれば、恐ろしい才能だと思う。ホラー大賞の長編賞を決めるにあたって、選考委員がこの作品をどうしても無視できなかったというのが少し分かる気がした。個人的なイメージであるが、つげ義春のシュールさにとても似ていると思う。物語の意味は全く理解できなかったけれど、「なんか気持ち悪い」という感覚だけは強く残っている。2012/05/13

カピバラ

45
ただただ、不気味。指が見つかるシーンから、死体を探し回る主人公もぶっとんでるし、焼きそば作り続けるおばさんも、食べ続けるおじさんも気持ち悪い。筆箱、冷蔵庫のシーンはもう最悪。←ホラー小説の褒め言葉として。ラストは、味方かと思ってた父もイかれてるし、とにかく、なぜ?が解決されないけど、理不尽に怖い話だった。2017/10/30

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