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少女七竃と七人の可愛そうな大人

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  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048737005
  • NDC分類 913.6

内容説明

わたし、川村七竃十七歳はたいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった。―男たちなど滅びてしまえ。吹け、滅びの風。半身を奪われるような別れ、あきらめていた人への想い、痛みをやさしさが包み込む。「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」の気鋭、桜庭一樹が描き出す、最高の恋愛小説。

出版社内容情報

母がいんらんだと娘は美しく生れるものだとばかげた仮説を唱えたのは親友の雪風だが、しかし遺憾ながらそれは当たらずとも遠からずなのである。わたしは母のいんらんのせいで非常に肩身のせまい少女時代を余儀なくされている。男たちはわたしの顔を、からだをじろじろと眺めまわす。母から継がれたなにかがしらず流れだしているのを感じて、わたしは身をすくめる。おとなの男たちからじろじろと眺めまわされるたびにわたしは怒りをかんじる。母に。世界に。
──男たちなど滅びてしまえ。吹け、滅びの風。