内容説明
中学生の頃から、映画などで人が殺されるシーンを見るたびに、「あー、ちきしょう、いいなあ、うらやましいなあ」と漠然と思っていた―「なあ、ケイスケ、人間、ほっといてもいつかは死ぬんだ。わざわざ自分から死ぬことはないんじゃないか」生きる意味を見いだせないナギハラケイスケは友人に頼まれて、老人介護施設で働き始める。そこで出会った運命の女「ちなっつぁん」(37)、彼女もまた死を望んでいた。そして、2人は「自殺を有効活用するための会」=『自殺同盟軍』を結成する。集まったのは、オジサン2人、鬱病の男子大学生、中学生の美少女、『自殺同盟軍』は6名で活動を開始する―。生きる理由はあるのか!?注目の新鋭、長編第二作。
著者等紹介
鈴木剛介[スズキゴウスケ]
上智大学文学部哲学科卒業。卒業後、外資系広告代理店「レオ・バーネット協同」でメディアプランナーとして勤務後、プロボクサーを志し、築地中央卸売市場「遠北商店」に転職するも、顎関節骨折によりボクサーの道を断念。特別養護老人ホームの介護員となるが、精神病を発病し入院。退院後リハビリのためカナダに渡り、乗馬クラブのマッカー(馬のウンコ掃除人)としてボランティア活動を行う。帰国後新風舎より『THE ANSWER』を自費共同出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星野
6
ううーん?なんか、ラスト何ページか前までは、文体のもつ独特なフラット感やらテーマが好きな感じだなぁと思い読み進めていたのだけれど…ラストだけ、なんだか無理やりというか、急に尻切れトンボに終わっちゃった感じ。その前が良かっただけに、…ううーん?ラストだけ差し替えが行われたの?というぐらいの違和感だわ。2013/12/31
CD
2
100円小説。勤め先とか同盟軍の活用内容とかの設定をちょっと変えたらもっと面白くなりそうだけど、全体的にこれじゃない感があった。。明るいとも暗いとも面白いともつまらないとも読みやすいとも読みにくいとも、言い難いなんとも言えない小説。2023/09/13
ニラ
1
そうだよ、喜びがあれば自殺しようとは思わないよ!! 死のうとして幸せになるやつあんま好きじゃないわ。2012/03/17
ゆっこ
1
図書館で題名が気になって借りました。同盟軍の意義が途中ぼんやりし、ぐっと訴えてくるものがあまりないな…と思いました。けど、生きる事は肯定され自殺することは否定されるのはなぜ?自殺するのってそんなに悪いの?と問いかけてくる一冊でした。 個人的に終わり方がえーっ!!??Σ(゜д゜;)って感じでした。2011/01/22
キミー
1
題名や読み始めは「・・・え」と思ったけど、後半は雨ばかり続いた後に眩しいほどの晴れ間がひろがったようなくらい清々しくなったのですが。終わり方が、運命だったのでしょうか皮肉です。2010/03/15