内容説明
僕が巻き込まれた、数千億もの金が動くという闇金融の世界。その暗がりから朧に立ち現れてくる、チョコレート・ケーキ、かみのけ座、殺人、奇妙な機械…触れてはいけないものによって優しく、そして残酷に浸食されてゆく現実の中で、僕がついに見いだす“本当の物語”とは?『アクアリウムの夜』の鬼才が15年ぶりに放つ、究極のミステリ。
著者等紹介
稲生平太郎[イノオヘイタロウ]
1954年生まれ。本名:横山茂雄。奈良女子大学大学院人間文化研究科教授。専門は英文学。怪奇幻想文学、オカルティズム、さらには民俗学にまたがる領域を広くカバーして独自の創作・評論・研究活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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