内容説明
真藤数馬は冴えないオタクだ。無職でもちろん独身。でも「引きこもり」ってやつじゃない。週1でビデオ屋にも行くし、秋葉原にも月1で出かけてるし。今日も可愛い妹と楽しいデートの予定だったんだ。あの「女王様」に出逢うまでは。彼女との出逢いが、めくるめく悪夢への第一歩だった…。「このミステリーがすごい!」1位。「本格ミステリ・ベスト10」1位。日本推理作家協会賞受賞。本格ミステリ大賞受賞。四冠制覇の歌野が贈る、未曽有の衝撃。
著者等紹介
歌野晶午[ウタノショウゴ]
1961年千葉県生まれ。東京農工大学卒。88年『長い家の殺人』でデビュー。2003年に刊行された『葉桜の季節に君を想うということ』が「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」の第1位に選ばれ、また第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞を受賞しベストセラーとなる
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感想・レビュー
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こうじ
166
⭐️⭐️⭐️3/5 面白かった(*^_^*)う〜ん、何という小説なんだぁって感じたよ。妄想世界でもっと楽しい妄想そればいいのに^_^;そしたら話にならないか^_^;現実と理想はなかなか難しいよね^_^2016/01/30
takaC
104
めくるめく妄想の中まで律儀にロジカルさを貫いているが特別な忍耐力がないと楽しめない話なのではなかろうか。自分は最後に読んだけど見返しの文章も本文の一部で本当は先に読んでおくべきだったのね。2013/11/29
みんと
45
ロリコン、オタ、デブ、ニートの中年男のどこまでが妄想でどこからが現実なのか混沌と入り混じり、オチまで読んでも、え?何だったのだろうというくらいゴチャゴチャとしている。 いい年まで仕事もせず親にも暴力を振るう男が、小学生の女の子の命令にヘラヘラと言いなりになる様には嫌悪感を感じてしまった。 デートで使うお金も親のクレジットカードとは、どんな憎めないキャラを設定したとしても生理的に無理だー。2012/10/24
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
36
44歳引きこもりの男性が、女王様系の少女と出会ったことで巻き込まれる連続児童殺人事件を描いた物語。ミスリードによる小さな驚きを重ねる序盤の展開に、さぞや驚きの結末が待っているのだろうとワクワクさせられたし、ミステリー部分は楽しめる中身にはなっていたと思う。しかし、物語の大半を占める第2部の章題が「真藤数馬のめくるめく妄想」であり、ネタばらしが結構早めに明かされたりするので、本腰入れてミステリーの醍醐味を味わう感じになれなかったのも正直なところ。もっと単純明快にビックリさせてくれる作品を期待したいのだが…。2011/11/04
星群
34
これは彼の妄想だという、前情報を仕入れてしまってたけど、読み終わったあと、ガックーンときてしまった(゜ロ゜)ここまで無気質で登場人物に何も感じられない書き方も、すごいなぁって変な所で感心してしまった。2014/03/01
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