内容説明
作家で脚本家の城研九四郎は、取材で青森県弘前を訪れる。雪の弘前城で偶然知り合った日篭千織に自宅へ招待されるが、広大な館で彼らを出迎えたのは、千織の義母で未亡人の志乃、その娘で三人の義姉妹たち、そして、研九四郎に取材を依頼したTV局のプロデューサー十詩もいた。十詩はこの家にまつわる莫大な遺産と一族についての奇妙な仮説をたてていた。しかしその翌日、能舞台の衣装を着た十詩の他殺体が城の堀の中で発見される。それは氷の張った完全な密室状態だった。犯人はどうやって彼女を殺したのか…?事件の究明に奔走する研九四郎をあざ笑うように、第二第三の殺人が起こり…。
著者等紹介
長坂秀佳[ナガサカシュウケイ]
愛知県豊川市出身。脚本家、作家。1989年『浅草エノケン一座の嵐』で第35回江戸川乱歩賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紀梨香
1
タイトルに惹かれて手に取りましたが、それは太宰治からの引用でした。先日訪れた、あの美しい弘前城に、こんなおどろおどろしい歴史があったとは。 ちょっとふざけた文体の横溝ミステリー風な作品でした。 2015/09/01
フタ
0
古くさいラノベのような文体のミステリ。みんな妙にはっちゃけてる。携帯メールのなりすましはかなり難しいと思うんだけどどうなんだろう。2009/12/03
mitsuru1
0
氷と蔵屋敷の二つの密室。文体と内容が今一合わんかも。カバー絵はステキだが、こんな場面はない。笑。2009/08/26