鼠、江戸を疾る

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048735827
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

町人の味方、「鼠小僧次郎吉」参上!昔も今も変わらない、人の心の機微とやさしさ、そして業の深さ―。江戸庶民の心模様を細やかに描き出した、著者初の時代小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

118
江戸の時代小説。 鼠小僧。名は、甘酒屋次郎吉。 妹、小袖と2人暮らし。 江戸の庶民の人情物語。 侍や大店のご主人の無理をかわす。 起つ 泳ぐ 化ける 討つ 騒ぐ 落ちる の6編。 かっこいい兄妹の活躍にもかかわらず、 万事丸く収まるわけではないところがものがなしい。2011/08/20

万葉語り

36
鼠シリーズ1作目。ドラマを見て、図書館に予約しました。面白かったです。普段は遊び人の甘酒屋次郎吉が、鼠となって悪を退治する。去り際が何ともさりげなくてかっこいいです。シリーズ化されているので、順番に読みたいと思います。2016-1262016/05/21

きさらぎ

29
武士の名誉や意地など下らないとかかわりない名もない人々の中の一人であるはずの治郎吉が、お家騒動に巻き込まれていく。しかし、どんな時にも冷静で、どんな相手にも媚びず、穏便に事を解決していく姿は、現代でならどう活躍してくれるのか。想像するだけでワクワクしてくる。妹の小袖も「剣も強いが酒も強い」と同じ道場の門弟に言われると「他のことに感心して下さると嬉うございますけど」とカワイイ一面を見せる場面も。強くて可愛い妹も現代で活躍して欲しい。私もお酒が強いと感心されたら「他のことにも感心して...」と言ってみよう。2017/09/06

イケダ5→1

24
中学生の時にハマッた赤川次郎さんが初めての時代劇を!・・・なんて時代遅れな驚きを受けて図書館で借用。いい意味でのあっさりという文体が時代劇でも活きていて、粋な台詞が良く似合う。次も読みたくなってしまった。2014/07/05

Gummo

21
鼠小僧次郎吉の活躍を描く「鼠」シリーズ第1弾。6編から成る短編集。赤川次郎作品らしく、ミステリーありユーモアありのエンタメ系時代小説。人物や情景の描写があっさりしており、本格的な時代小説ファンには物足りないかもしれないが、巧みなストーリー設定はさすが。話の勢いに乗ってサクサクと読み進められる。男勝りで気の強い次郎吉の妹は「三毛猫ホームズ」シリーズを彷彿とさせる。2013/09/11

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