内容説明
OL歴10年、ひとり暮らしの真紀。ただ歳を重ねてゆくだけの毎日。びゅうびゅうと寂しい音をたてる空洞が自分の中にある。そんなある日、七歳年下の男・透に出会った。「愛してる」と繰り返す透。躊躇し、おびえながらも、真紀は透へと一歩を踏み出そうとする。その矢先、彼女は、彼の抱える秘密を知ってしまった…。すれ違い、求め合う、ぎりぎりの極愛小説。
著者等紹介
小川内初枝[オガワウチハツエ]
1966年大阪生まれ。2002年『緊縛』にて太宰治賞受賞。抜きさしならぬ関係を日常の風景の中に描く期待の女性作家
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