ユージニア

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  • サイズ B6判/ページ数 452p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048735735
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

遠い夏、白い百日紅の記憶。死の使いは、静かに街を滅ぼした。知らなければならない。あの詩の意味を。あの夏のすべてを。

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

126
過去の事件に対して様々な人の視点から見つめていく。でも恩田さんらしいモヤモヤのまま終了。2016/12/02

コットン

113
ゆっくりと異世界に迷いこまされたようなミステリーというより、軽いデジャヴ感のある作品。この本を読むなら単行本がおすすめで1ページの右端(42文字)と左端(41文字)の行で1文字違うとか、文章が1度傾いているとか違和感のある面白い装幀は、やっぱり祖父江慎さんだった!2019/08/10

なゆ

61
表紙をひらくといきなり現れる不思議な詩、そして謎めいたプロローグ。そのあたりの仕掛けが巧みである。章ごとの語り手が誰かを探りながら、語られる毒殺事件の輪郭がはっきりしていく過程が楽しい。もう解決されたはずの事件なのに、謎が多いし怪しんでる人も多いし。途中に挟まれるとても短い章「幾つかの断片」も読んでる時は「???」だけど、ラスト近くで慌てて読み返して「!!!」。結局は、絶望感、妬み、羨望、日々の鬱屈…そんな何人かの感情が重なって事件に繋がったのだろうか。少々モヤモヤは残るが、ぐいぐい引き込まれた本だった。2014/08/31

Yuna Ioki☆

61
565-176-32 恩田陸作品のはずなんだが、毒少なめの湊かなえ作品を読んでる気分に(笑)恩田陸ってこんな作風だったっけ?(@_@;)2014/05/26

PSV

61
世界の不安定感を表した作品。事件というイレギュラーにより暴かれる世界の裏側。果たして、それがあったから世界は姿を現したのか、はたまた、世界がホントの姿を現したから、それが起こったのか。世界と事件の表裏一体性と、その醜く美しすぎる事柄の数々がコラージュとなり、我々を知迷宮へと誘う。  ★★★★★  恩田陸は本作で直木賞を取っておくべきであった。商品、というか装丁という点からも、非常に挑戦的な作品に仕上がっている。2012/05/27

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