動物記

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  • サイズ B6判/ページ数 364p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048735629
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

獰猛な巨大熊グリズリーが人間に振り上げた前脚、それがなぜか突然止まった。「極北の王者アダムの生涯」、野犬グループのボスと人間の護衛犬となった、ジャーマン・シェパードの兄弟が運命の再会をして―。「兄弟犬ミカエルとシーザー」、警戒心が強いばかりでなく、ときに命をかけて闘う父親プレーリードッグ。「大草原の穴ぐらのジョン」、2004年、新たな動物と人間のドラマ。心ゆさぶられる、大自然からの賜りもの。

著者等紹介

新堂冬樹[シンドウフユキ]
1966年生まれ。7歳の頃『シートン動物記』(講談社青い鳥文庫)と出会い、特に「ギザ耳うさぎ」「おおかみ王ロボ」に大きな感銘を受けた。その後、映画『南極物語』『野生のエルザ』シリーズなど、少年時代の多くを動物ものに親しみ、実際にヤマネを飼育するなど根っからの動物好きである。『動物記』で作家デヴュー以来の念願であった動物小説を執筆した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hannahhannah

9
新堂冬樹の動物小説。グリズリー、ジャーマンシェパード、プレーリードッグの話を収録。グリズリーが若き他のクマと戦うシーンで落涙。壮絶な戦闘の描写、誇り高きアラスカの王のプライドに心を打たれた。ジャーマンシェパードの兄弟の話も壮絶。兄弟そろって人間に捨てられ、拾われた先でも片方はまた捨てられる。数年後、片方は人間に忠誠を尽くす護衛犬となり、片方は野犬グループを率いるボスとなり互いに守るべきもののために命を懸けて戦う。また涙が出た。最後のプレーリードッグの話は短くて、爽快感があった。ファンタジーも入ってるけど、2019/06/13

yamakujira

7
飼育されていたヒグマが野に帰り熊王となる「極北の王者アダムの生涯」、兄弟犬が飼い犬と野良犬に分かれる「兄弟犬ミカエルとシーザー」、プレーリードッグの観察記「大草原の穴ぐらのジョン」、動物好きの著者が「感動を読者と共有したい」と願って書いた3話の動物小説はシートンや椋鳩十を継ぐ王道の作風で、王道ゆえに平凡で陳腐だと感じてしまうけれど、ルビの振り方から児童文学と受け止めればいいのかな。それでも、人間の勝手が招く非業の死を「幸せな最期」とか「幸せだったに違いない」と述べるのは納得できない。 (★★★☆☆)2019/07/31

おさと

6
途中でちょっとあきてしまった。2015/02/26

ケルトリ

1
3編からなる小説。最後の一つ以外は『人間の勝手な行動が起こした悲劇』といった内容となっている。動物の野生での生活というものが綿密に描かれている。少し描写ばかりで飽きそうなところもあるが、どれも楽しめた。2019/07/29

hinata

0
動物の出てくる話は好きですが、人に捨てられたりして人間不信におちいった子達の話は読むのが辛いです。罪もないのになぜひとりぼっちにならなければいけないのかわからないまま成長し、生きるための戦いが人間には良く思われない、原因をつくった人間こそ糾弾されるべきなのに人間は思いあがりすぎている。自分たちも動物で、自然界の一員なのだと自覚すべきだ。2015/09/30

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