内容説明
あの夏、僕はまだ子供で、どこにむかってどんな一歩を踏み出せばいいのかさえわからずにいた。挫折を恐れ、傷つくのを恐れ、ぬるま湯の中に自分の居場所を探すような愚か者だった。人の愛し方を知らず、自分が大事に思うものを大事にしつづけて生きていくにはどうしたらいいのかもわからなかった。世界というものが、それまで自分が思っていたよりもずっと大きくて面白いことを教えてくれたのは、あの夏のあの街だった。
著者等紹介
香納諒一[カノウリョウイチ]
1963年横浜生まれ。早稲田大学第一文学部卒。91年「ハミングで二番まで」で小説推理新人賞受賞。92年『時よ夜の海に瞑れ』(文庫版『夜の海に瞑れ』に改題)で長篇デビュー。99年『幻の女』で第52回日本推理作家協会賞受賞。現在最も期待される正統派ハードボイルド・冒険小説の旗手である
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感想・レビュー
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はるな
7
京都の大学に通う師井巌は、行方をくらました父に呼ばれ新宿で過ごす事になる。そこで出会う人々、事件、両親の過去……。 読み進めるのに時間がかかったけど面白かった。序盤は、様々なことが起きて、謎が謎を呼ぶ展開。事件を追っていくうちに学生運動や天安門事件などについても触れられます。時代の荒波にもまれた若者たちの痛みを感じました。巌もその一人。彼の出生の秘密は衝撃でした。そんな境遇の中にいながらも、p226でスーさんに言われたように真実を見ようとした巌。立派な大人だ。夏、手に汗を握りながら読むのがいいかもですね。2019/08/14
元吉
1
★★★★☆ 香納諒一のハードボイルドに、村上春樹風のスパイスがふりかけられたような作品。 京都に下宿する19歳の大学生が、新宿の角筈(つのはず)ホテルに一夏滞在し奇妙な住人達と事件を解決していくというストーリだ。粗筋はハードボイルドだが、登場人物がファンタジがかっているためか好き嫌いはあるだろう。2007/09/22
鈴と空
1
感想書くのが難しい。少々他と馴染まないと思ってしまった要素がありながらも、好きか嫌いかなら「好き」ではあるんだけど。周りの人たちが好きなんだ。風太とかハルさんとかスーさんとか。2011/09/13
prism
0
行方をくらました父に呼び出された大学生の僕。その夏を過ごすことになった新宿で遭遇した事件とは。祖父の変死、中国の天安門事件、地上げとマフィア、そして自分の出生の秘密が交錯し、青春の痛みを描き出す長編〜〜〜〜〜よくわからん。 長編で間のびしてるし〜(・・?)2017/03/27
まろ
0
図書館の開架図書を借りる。感想◎2014/10/18
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