THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ

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  • サイズ B6判/ページ数 591p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048735445
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

神奈川県警の刑事・二村永爾は、殺人事件の重要参考人ビリー・ルウの失踪と関わった嫌疑で捜査一課から外されてしまう。事件直後、ビリーが操縦していたジェット機が台湾の玉山の上空で姿を消したことを知らされるが、二村のもとにビリーからの手紙が届く。一方、横須賀署の先輩刑事・佐藤から、国際的な女流ヴァイオリニスト、アイリーン・スーの養母である平岡玲子の捜索を私的に頼まれる。玲子のマンションで、二村は壁に拳銃弾を発見、彼女が事件に巻き込まれたことを知る…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

林 一歩

23
おそらく今年の読み納め。タイトルどおり、チャンドラーの件の名作へのオマージュだが、細いディティールも含め、悪い出来ではない。読み返そうとは思わないけれど。2015/12/31

pulp

8
『長いお別れ』が課題書の読書会に参加するので、関連図書(?)として約20年ぶりに再読。チャンドラーよりチャンドラーらしい、と当時言われたっけ? 洒落たセリフに凝った比喩。文章はさすがに巧い。原尞とはまた違う、文学的ってこと? まあプロット作りに難があるところまで本家のマネせんでも、とは思うが。それでもビリー・ルウの造形は、やはりオリジナルのテリー・レノックスには及ばない。それからこの作家、ずっとバタくさいヒトだと思ってたけど、考えてみたら裕次郎と長嶋が好きな、「昭和」のコテコテの日本人じゃないか。2025/06/19

k.kishida

2
3.0点。日本のハードボイルドっていうのは久しぶりに読みました。翻訳もの見たいな印象ですね。登場人物も多くて(しかも日本人以外もたくさん)、話も入り組んでいて、正直ディテイルはよくわかりませんでした。それでもそれなりには楽しめました。2014/01/31

akira

2
ハードボイルド。2012/08/17

聖月

2
〇 『長いお別れ』の焼き直し作品と言っていいだろう。ハードボイルドもその粋な会話が、無粋な評者には70%くらいしか理解できないくらいに悦に入っているし、雰囲気も静調でしみじみなのである。最近の進化したハードボイルドではなく、正統でレトロな男のロマン的ハードボイルドなのである。これはいい。実にいい。いいのだが、展開に難ありなのである。小さな動きが多すぎて読書中の視点がぶれるし、ほんの些細な局地的事件がグローバルな謀略小説に発展してしまって、一人の男がしんみり生きるには余りにも世界がでか過ぎるのである。2004/11/27

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