内容説明
本格妖怪小説!怪談作家くもはちと、のっぺら坊のむじなが大活躍!私があの男と初めて出会ったのは私がまだのっぺら坊であった頃の話だ。いや、のっぺら坊になったばかりと言った方が正確なのかもしれないが、気がつけばその時、私はのっぺら坊になっていたのである。その男は私の顔を初対面にしてはいささか不作法にしげしげと見つめると「ひょっとして君はのっぺら坊なんじゃないかい?」と屈託なく言ったのだ。
著者等紹介
大塚英志[オオツカエイジ]
1958年東京都生まれ。学習院女子大学非常勤講師。まんが原作者。小説家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
No.7
2
文豪と妖怪、オカルトの組み合わせ。知ってる文豪や妖怪の伝説を応用してるところはニヤリ、と出来て嬉しいのですが、木島日記と同じような語り口で少し読みにくかったです。2021/10/14
桜井青洲
2
怪談が流行する明治が舞台、奇怪なものが渦巻く胡散臭さのある時代背景とくもはち、むじなのコンビと脇役を固める実在した大物人物が織り成す妖怪小説。ファンタジー色の濃い全5編、それぞれテンポよく進みキレイにまとまり非情に読みやすい。表紙がなかなか素敵な一冊。2014/09/12
辺野錠
1
いい意味でオーソドックスに文豪と妖怪をリンクさせているのが良かった。最後の話は日本なのにコナン・ドイルやシャーロック・ホームズが登場するのがユニーク。森鴎外や関東大震災直前と語られない事件があるのは気になる。2022/03/31
もいちょうけろ
1
「くもはち」も妖精なんだな。さまざまな作家さんが登場するけど、ちょっと哀れな感じなんだよな。2010/08/19
水戸
1
いやぁ、面白かった。初っぱなから、小泉八雲とか夏目漱石とかが出てきて、ニヤニヤしちゃった。あの時代の有名どころの作家さんたちと、それにからむ妖怪やら妖精やらの話が、深い知識に支えられつつ、軽快なリズムで紡がれていて、あっという間に読み終えてしまった。おもしろーい! これ、もっと読みたい‼ 名前くらいしか知らない、というか、誰でも名前くらいは知っている作家さんが絡んでいるだけで、小難しいとかはない、けれど予備知識のある人はニヤニヤするだろう娯楽作品です。2016/04/23
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