内容説明
三十一歳のOL・亜紀子は、ある日、見知らぬ女性の訪問を受ける。亜紀子が最後に憶えているのは、その女性を玄関に招き入れたこと。―そして次に気付いた時、亜紀子は血の付いた野球のバットを握り、床に倒れている自分自身の姿を見下ろしていた。鏡を見た亜紀子は、自分の外見がその見知らぬ女性の姿に変わっていることに気付く。信じられないことに、亜紀子は彼女に殺され、そして何かのはずみで亜紀子と彼女の体が「入れ替わって」しまったらしい。加害者の姿のままで行き場を失った亜紀子は、免許証からその女性が野田光代という名前だと知り、光代の住所を訪れてみることにするが―。「反転」というふしぎな現象を通じて、二人の女性の生きる姿を細やかに描き出す、著者渾身のサスペンス・ミステリー。
著者等紹介
新津きよみ[ニイツキヨミ]
1957年長野県生まれ。青山学院大学文学部仏文科卒業。旅行代理店・商社等に勤務するかたわら小説の執筆をはじめ、1988年に作家デビュー。女性心理をこまやかに描いたミステリーやホラーの書き手として、いま最も注目される作家である
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感想・レビュー
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ユウユウ
24
途中までかなりぐいぐい引き込まれた。最後のまとめ方もなかなか。入れ替わっている時の心理描写がよかった。良作。2021/06/01
HARUKI
3
ある日、突然 自分の体が 全く知らない人の体になり 自分は 血を流し倒れている。私は いったい誰なのだろうか?話の最初は 興味深く わくわく、 中盤あたりは 中だるみというか なかなか進展がなく いらいらしながら読む。 最後 疑問が明らかになっていくが 華麗なる展開ではなく読後 なんともいえない 消化不良感と疲労感が残る。2015/03/10
星落秋風五丈原
2
別人になるのは大変である事が頻出するディテールが面白い。「反転」というふしぎな現象を通じて、二人の女性の生きる姿を細やかに描き出す、著者渾身のサスペンス・ミステリー。 元アイドル花井健だった探偵・中谷充が登場。2005/06/21
koguma
2
久々に読んだ新津きよみの長編。家を訪ねてきた見知らぬ女性と魂が入れ替わってしまう、という突拍子もない設定だが、途中まではそれでそれで?と先が気になって仕方ない。だが、亜紀子が元の体に戻って謎が解明されていくに従って、面白さが急スピードで落下していく。彼女の作品を読んでいつも残念に思うのは、せっかく掴んだ読者の心が物語の終盤に至ってはすでに離れてどこかにいってしまっているのではないかということ。可もなく不可もなく、かな。2012/08/15
ねぎまぐろ
1
★★★★2024/11/23