内容説明
波音があなたを包み込み、世界へといざなう―4人の作家が織りなす極上短篇アンソロジー。
著者等紹介
K.羽音[ケイハノン]
作詞家。数々のミュージシャンの作詞を手がける一方、小説を発表
椎名誠[シイナマコト]
昭和19年6月14日東京生まれ。51年書評雑誌「本の雑誌」を創刊、編集長。54年より作家活動を開始、エッセイ、ルポ、小説など幅広く手がける
鈴木光司[スズキコウジ]
昭和32年浜松生まれ。平成2年日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞した「楽園」で作家デビュー
玉岡かおる[タマオカカオル]
昭和31年兵庫県生まれ。二年間の教師生活を経て、昭和62年、処女小説『夢食い魚のブルー・グッドバイ』で神戸文学賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
50
今の季節読むにはちょうど良いかもしれない。物語の中から潮の香り、波の音、海の上を吹いてきた風を感じる気がするからだ。今回のアンソロジーは、初めて読む作家さんばかり。海は生と死をイメージさせる。美しいのに恐ろしい。厳しいのに優しさも感じる。鈴木光司さんの作品がとても印象的。水中カメラマンの視線での海を活字を通して体験させてもらった気がする。2016/08/07
Tatsuhito Matsuzaki
12
三菱自動車と角川書店の異業種コラボで生まれた「NewHistory」三部作のひとつ。 本書中の4篇は、いずれも海、水、雨、海外が背景にある物語で、しっとりとゆっくりと切なくほんのり温かい、明日を生きていこうというエネルギーを与えてくれるような短編です。 夏の終わりの季節と今の自分の気分にピッタリな一冊でした。 #架空の月 #パワン島にて #南氷洋 #分水嶺に落ちる雨 #命 #涙 #傷 #愛2022/08/28
ののの
2
★3 夏なので海の本読みました。三菱自動車とのコラボ本で、シリーズであと街と人があるみたい。皆初読?椎名誠は読んだことあったかな。どれも読みやすかったけど、K.羽音の「架空の月」が1番よかったです。2021/07/25