出版社内容情報
弁護士の阿部祐介は婚約者で国際的なチェリストの宮森安寿から突然婚約解消を告げられる。ストーカーまがいのい匿名電話の男にお会いたいからだという。昔愛した男に違いないからと……。
内容説明
宮森安寿は、16歳でデビューを飾り、海外での活動経験も持つ、美貌のチェリスト。弁護士の阿部祐介は、ほんの6週間前に安寿に婚約を承諾してもらったばかりだというのに、その夜、突然安寿から婚約解消を告げられる。夜更けにかかってくる、ストーカーまがいの匿名電話の男に会いたいからだという。その声の主は、昔、自分が誰よりも愛した人に違いないから、と。9月初めの金曜日、夜11時近く。安寿と祐介を乗せたタクシーはすでに動き出していた。その男が待っているはずの六本木のバーへ。―そして、殺人は起こった。欺瞞、嫉妬、断罪。愛の力に抗えず、さまよう魂の物語。待望のミステリー長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青豆
2
アンジュという美しい女性を巡って、彼女を取り巻く男性達が事件に巻き込まれて行くミステリー。主人公であるアンジュの性格や背景、生活環境などが佐藤さんらしい設定で、それが作品全体に妖しい雰囲気を漂わせている。ただミステリーとしては今一つ面白味に欠ける。2014/03/18
月-yue-
2
初読は中学生の頃。その後、ふと思い出しては読みたくなる本です。天才と呼ばれる若きチェリストである安寿とそれにまつわる複雑すぎる人間関係が引き起こした殺人事件。フランス語で天使を意味する言葉は同じ響きの名前を持つ安寿は、果たしてその名の通りに天使だったんかそれとも悪魔だったのか。2013/02/13
絵具巻
0
文京区立真砂図書館で借りました。2014/02/02
菫
0
先日、著者が亡くなったことと出身が同県人にもかかわらず知らなかったので図書館で借りて読んでみた。 ウ〜ン、みんな苦しかったんだろうが、厨子が一番つらくて苦しんだのかな…義父…イヤナヤツ!2013/04/24
asako
0
再読。