出版社内容情報
旗本と外様大名の確執、幕政三十年の歪みは噴出した。天下百年の静謐を築く最後の大戦に、幕閣が起用したのは一人の名もなき浪士。
内容説明
伊賀上野の壮絶な死闘、世に名高き仇討が百四十余年の乱世に終止符を。幕閣、旗本、外様大名の思惑を超え、討つ者と討たれる者の「義」が白刃を交える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
4
本作品の中心人物は、幕藩体制を固めるため奮闘する土井利勝ですが、仇討ちストーリィ部分では荒木又右衛門が主役。ストーリーは二重構造になっている。最初の頃は、この人の作品、やたら現代との比較が出てきて、「これは読むのイヤになる人いるんじゃないだろうか…」と思いましたが、最近作になってくると、そのへんはなりを潜めたようです。戦国3部作ほどの勢いはなくなったかな?という気もしますが。2006/07/19
半べえ (やればできる子)
0
★★★★2011/05/11
ケメ
0
あっぱれ荒木又衛門ですね!こんな清々しい男になりたいものです。2015/12/25
よっちゃん
0
家康の三河以来の家臣団・旗本と関ヶ原の戦い以降に徳川についた外様大名の抗争がいま一触即発の状態にあった。直参旗本と外様大名の抗争に終止符を打つべく、徳川権力の中枢が仕掛けた政治的謀略が進行する。 この作品はこれまでのカタキウチものとはひと味もふた味も違う。まさか荒木又衛門にこれほどの奥深い大人向けの背景があったなどとまったく知りませんでした。忠臣蔵が幕府を告発する仇討ちならば、これは幕府が仕掛けた敵討ちなのです。池宮彰一郎の独自の発想なんでしょうね。びっくりしました。 2003/11/30
japan
0
☆2018/10/14