出版社内容情報
王位継承の勢力争いは否応なしにヤマトタケルを飲み込みつつあった。次々に襲ってくる刺客に、ヤマトタケルはついに、強大な大和との対決に挑む。
内容説明
王位継承と勢力争いの渦は、東国遠征の途にあるヤマトタケルを否応なしに飲み込む。陰謀、襲い来る刺客、そして寵妃・弟橘媛の死―。若き勇者は、自らの運命に立ち向かうべく、最後の戦いに臨む。日本最古の英雄を、雄渾の筆致で描く壮大な歴史叙事詩、堂々の完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナオデラ
8
ヤマトタケルシリーズ完結。大和編征西編東征編は軍紀ものっぽい感じでしたが、最終巻は精神世界の描写が多い自身探究、自己存在意義を求めるような作品に。表の主人公倭建、裏の主人公丹波猪喰の対比。2015/05/18
イエテイ
3
ヤマトタケルの華々しい活躍でも読もうかと思ったら、東征以降の悶々とした後半生だった。部下兵士は優秀で少戦闘にも強い、本人は弟橘媛と宮簀媛との間で淫欲と後悔と寝込むの繰り返し。神に背かれ王にはなれず、ヤマトタケルは悲劇の王子の集合体の読み物(創作)と最後に書いてある。2021/10/23
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- 和書
- 前略、押井守様。