内容説明
永遠に少女のままの死体。ロールシャッハの紋章が掲げられた廃墟の教室。ネットで死亡説も流れた“消えたまんが家”白倉由美が描く言葉による至高のグロテスクを堪能せよ!ねえ、本当の死体の話をしよう。
著者等紹介
白倉由美[シラクラユミ]
1965年千葉県生まれ。武蔵野女子大学在学中
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感想・レビュー
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橘
10
終末譚なのか…時代が千年万年単位で前後するので世界を掴むのが難しかったです。白楽天ミルナが人類を救う為に生きたり死んだりしてミレニアムを飛び回る…登場人物はあまり居ないのに、ミルナも他の人も掴み所がない。。それと肉体損壊は相変わらず。スペアがなにかと居るのは多重人格探偵サイコみたいだなと思いました。キリストでさえスペアがいる。白倉由美と大塚英志は同一視してるんだけどどうなんだろう?2022/01/23
黒猫グリ子
4
表紙の写真に惹かれ手に取る。このスリーピングビューティは現在でも表紙として使用が許されるのか興味がある。。ミルナの物語、創世の物語。双子のミナイとのお話をもっと読んでみたかった。グロいスナッフフィルムに始まり(このテンションが続くと思ったがそうでもなく、読み終わると冒頭のシーンは必要だったのかと思ったり)静かな忘却の新世界でおわる。ユリシーズの剣がロンギヌスの槍に見えるエヴァ世代。2016/12/27
茶屋 次郎
3
高校生の時に読んだのだが、思春期に読むにしては毒がありすぎな本だったなあ、と最近になって思う(苦笑)今ある目の前の世界をグラグラと揺らがせる、非常に難解で不可解でグロテスクで、それでいて美しい話。ラストでそっと掬い上げられる。
そー
2
中学生の頃読んでアレは何だったんだろう…と異常なインパクトを受けた作品。今思うとエヴァ寄り、ちょっとキューティーハニー? とにかく面白かったので再版していただきたい。旦那さんの大塚英志ファンにもおすすめ
ma-no
2
大塚英志と「サイコ」の周辺が大ブームだった時代があったのですよ。2003/11/06