内容説明
堕天使！堕天使！この稀代の怪人は一挙に男女十数名を惨殺し、日本各地に花嫁衣裳の死体をバラ撤いた。警察の必死の捜査を尻目に、完全密室に殺人を敢行し、はたまた空中に雲散霧消したかと疑わしむるなど、その妖術はまさに千変万化。この恐るべき兇賊に狙われた人々の悲運…ところへ躍り出た義侠の名探偵がどうしてこれを黙過すべき、敢然奮起してここに知恵比べ腕比べ胆比べ、殺人鬼と雌雄を決する痛快壮烈の大活躍！！現代を代表する１１人のミステリー作家による、リレー形式の「長編本格推理小説」８００枚書き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Syo
36
う〜む。 バトンタッチで本格ミステリ。 最後の方はどうも…。2021/08/08
はんみみ
10
約半数が初読み作家さん。既読作家さんの内一人、途中で挫折した人がいるんだけど、こちらでもなんか苦手だった…*各作家の各探偵や各こじつけは面白かったけど、メタや内輪ネタが私には分からなくて読んでて疲れた。2015/02/17
寒っ！！
5
細かいことを言うときりがなくなるな。密室トリックは刑事が来て、さらに絶妙のタイミングでとか考えるとアホくさい。綺麗な解決には感じなかった。2016/11/11
てつ てつや
5
１１人が前回までの原稿を引き継いでリレーをする。真相・伏線などの質問は禁止。大風呂敷を広げて投げっぱなしにしてみたり、その一部を拾ってもっと遠くに投げたり、自分のキャラを出してみたり、キャラを他の人が使って違うキャラにしてみたり、文体もみんな違うから読みにくいし、まあ、カオス。これ、最後を担当した芦辺さんは大変だっただろうな。内容はともかく、「自分が書き終わった後の予想」は面白かった。2016/10/08
ナツ
3
試みとしては面白いし、途中までもハラハラして読めたけど、色んな作者の思惑（推測）が絡んでくるから、まあ読みにくい。一応、完結はしてるけど、密室のトリックも帰結も、殺人の奇抜性同様、非日常すぎて…。現実主義のひとには不向きな結末だったと思う。それにしても、ラストの探偵役はまだしも、堂々と根津愛を出してくる愛川氏の根性たるや。根津愛のキャラクターは嫌いじゃないが、いい歳したおっさんが美少女探偵を書いてると思うとちょっと気持ち悪い。二階堂蘭子にはそう思わないのは…、やっぱキリンさんのせいかな。2012/03/05
