死者の鼓動

死者の鼓動

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  • サイズ B6判/ページ数 365p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048731553
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

重い心筋症に冒された玲香の心臓は、外科医である父の願いもむなしく寿命が尽きかけていた。まさにその時、同じ病院の救急救命センターに脳を損傷した少女・洋子が運び込まれる。しかも彼女はドナーカードを所持していた。慎重な脳死判定と厳正な選定の結果、玲香に移植された洋子の心臓。だが、ドナーとなった洋子の周辺では、父の事故死、担当看護婦の自殺など、不審な死が相次ぐ…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

達ちゃん

47
すごく重いテーマでした。臓器移植ってただでさえ大変だと思うのに、こんな状況だったらいろんな人の思いが入り乱れて余計難しくなってしまいそうです。でも、しっかりと考えないといけないテーマだと感じました。2017/03/09

Take@磨穿鉄靴

34
山田氏の書く臓器移植のサスペンス。事前の下調べ(医療関係、とくに手術における詳細な描写)を相当丁寧にした事が伺える描写多数。ただそこに力が入り過ぎてストーリー、人物描写が置いてけぼりな感あり。タイトルもこのストーリーからしたら安易に「死者」と表現するのはどうなのかなと思う。その方が引きは強くなるだろうけど…。手術の描写に力を入れるより洋子の人物をもう少し掘り下げた方が多くの読者に届くのかなと感じた。★★★☆☆2024/04/13

あっちゃん

18
臓器移植がテーマ!医師の娘が病気で、娘の親友が転落事故で同病院に運ばれて来た!ミステリー的には、犯人は最初から怪しい(笑)けど、ストーリー的には面白く一気読み!ただ、あまり良い人生でなかったような感じの少女が少し可哀想な気がする!2015/10/08

ゆりあ

16
ミステリ的要素としては予想できる範囲でしたが、臓器移植という繊細なテーマを扱った小説としては高評価でした。今は関係ないと思っていてもいつ自分に降りかかる難題か誰にも分からない。考えされられました。2017/02/16

ペトロトキシン

15
想像していたよりもミステリー色が強くなかった。そもそもの発端となった少女の階段からの転落に犯人がいるものと思い込んでいたので、「あれ?」っと肩透かしをくらったような感覚。脳死患者からの臓器移植は、双方の家族の心情を考えるとマスコミが騒ぐべきものでもなく、そっとしておくのが一番なのであろう。外科医が自分の家族に対して手術するのは、実際問題としてはなかなか無いのではないかと思う。自分だったら冷静に手術できるとは思えない。2014/11/30

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