内容説明
製薬会社テルンジャパンの埼玉県研究所・三号研究棟で、ウィルス漏洩事故が発生した。漏れだしたのは通称レフトハンド・ウィルス、LHVと呼ばれる禅く未知のウィルスで、致死率は100%。しかし、この三号棟がなぜこのウィルスを扱っていたのかなど、確かなことはなにひとつわからない。漏洩事故の直後、主任をつとめていた研究者・影山智博が三号棟を乗っ取った。彼は研究活動の続行を要請、要求が受け入れられなければウィルスを外へ垂れ流すと脅かす。研究所側は脅迫に屈し、一般市民二人を実験台として三号棟へ送りこむが…。第4回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あっちゃん
15
ホラー大賞!製薬会社のバイオハザードからのバタバタ劇!登場人物が多く感じて少し混乱(笑)ちょっと解りづらい所もあって読み進めるのに時間がかかった!2016/10/29
目玉おやじ
9
LHV-それは未知なる殺人ウィルス。感染、発症すればDNA上に残る遠き祖先の記憶を呼び覚ます。カンブリアの海と化した研究棟に太古の悪魔が疾走する-。バイオハザード系の作品である。ぶりぶり音を立ててゴム装備で逃げ惑う姿は怖いけれど、正直、馬鹿馬鹿しくて笑える。馬鹿馬鹿しい事を一生懸命書いている面白さ-このB級映画的なノリを是とするか?非とするか?…で好き嫌いがはっきりと分かれる作品だろう。ちなみに、私は是。SF系はあまり好きではないが、これは面白い。シニカルな感じも好きだし、何より緊迫感溢れる筆致が良い。2010/05/06
いたずらぐりとぐら
2
ウィルス漏洩によるパニックもの。レフトハンドウィルスとよばれるこのウィルスは、左腕がまるで生き物のように人から脱皮する。設定だけ聞くとメチャクチャ面白そうだが、実際はゴチャついていて整理できてないし、筋が通った人がいないし…でイマイチ。描写も分かりづらく、読みにくい。読み終わるのがきつかった。2008/07/27
mitsuru1
2
ホラー大賞だけど、SFパニックサスペンスみたいな感じも有る。面白いと思うけど、なぜか読むのに時間がかかった。2010/01/12
Chika
2
発想は面白いと思うのだけれど、読んでいるうちにどうしてもギャグとしか思えなくなって…。それでも最後まで読んだのは、たぶん意地。2005/01/23
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