内容説明
今や、世界中の音楽家がこぞって参加を希望する「クフモ室内楽音楽祭」。フィンランドの美しい町で毎年開催される大音楽祭は、25年前、ささやかなスタートを切った…。若き音楽家セッポと日本人の妻ヨシコの愛と情熱を縦糸に綴る、感動のノンフィクションノベル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
1
1970年に町おこしのために始まったクフモの音楽会が、今や著名な国際音楽祭となって久しい。そこに至るまでにはセッポ・キマネン/新井淑子の音楽家夫妻の尽力があり、その志に賛同した数多くの音楽家たちの協力により、ついには行政を動かして、専用の音楽ホールの建設を実現しました。ノベルスタイルによりさらっと描写されていますが、1回目の実現、そして2回目、3回目とつなげていく苦労は大変なものだったと推察されます。「今できるところから始める」という言葉にあらためて勇気をもらいました。2013/01/01