朱鱗(うろこ)の家―絵双紙妖綺譚

朱鱗(うろこ)の家―絵双紙妖綺譚

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784048726382
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

美しい言葉たちに導かれて、怪異の世界に踏み入り、妖しい絵に背を押されて、恐怖の扉を開ける…。わずか二十枚に封じ込められた、絢爛華麗な地獄曼荼羅、十二話。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

156
鯉に食いちぎられる足指。盛者必衰の名残りで死者は永遠に宝玉を彫る。血は裏切られ、落ちのびた兵士は当人なのか身代わりか。女形は蜘蛛に抱かれて永遠の眠りにつく。それはあまりにも嫋やかでやすらかで。 鮮やかに匂い立つ掌編集。時代も場所も様々なあやしく美しい空気に、もはや息苦しいほどの濃密な世界に、くらりくらり。皆川さんの納得の濃密な世界と、岡田さんのあやしく美しくてこわい絵が見事に相まってまさしく「妖綺譚」。すごい本でした。2019/07/27

mii22.

54
購入を機に再読。この本の造りの素晴らしさに、あらためて溜息がでる。文庫や他の作品集にも収められているが、やはり絵双紙のようなこの単行本で味わいたい。絢爛たる絵と文で、すべての頁隅々まで妖しい怪異の世界をみせてくれる。忍び寄る死の影や秘められた犯罪や情念もきらびやかに舞踊るような美しさ。2017/12/10

佐島楓

36
本物の絵草子のように、ほぼすべてのページに岡田絵師のイラストが塗り込められている。点描がメインの、エロティックな筆致と、皆川さんの文章が絡み合い、ひとつの世界をつくりあげている。つかのまの幻想を、ここに見た。2015/02/22

mii22.

26
絵双紙のような造りの凝った装丁に、絢爛たる文章と挿絵が素晴らしい一冊。ページを捲るたびに広がる妖しく耽美な世界に酔わされます。全編に桜、牡丹、藤、朝顔...というように花をちりばめ美しい毒を溶かした物語。うっとり...。2015/03/13

仮ッ子

10
濃密な気配が漂うのに、その実態を掴めない。まさに妖。豪華絢爛な文章に眩暈がしそう。2009/07/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/545909
  • ご注意事項

最近チェックした商品