内容説明
夜から夜へ、ぼくたちは果てしなくさまよい続ける。東京のナイト・ライフをスピード感あふれる文体で描く、クールで少しセンチメンタルな深夜のラヴ・ストーリー。書き下しデビュー作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しろめしお
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多分、この物語が世に出たときはトーキョーはまだ煌びやかで優雅でゴージャスな街だったのだろう。 夜から夜へ彷徨うナイトライフが物語の全てであり、 夜な夜な女の子とともだちとお酒を飲むだけのお話。 けれど、退廃的な雰囲気やいずれこんな生活が崩壊するであろう予感を漂わせない。 そこにあるのはみずみずしい文章と、都会的な何処となく冷めた目線だ。 この国が相対的に貧しくなっている今の世の中じゃあ、こんな小説を書く人はいないんだろうけど、ぼくはこんな小説が好きだ。
寛理
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1988年10月刊。田口賢司の最初の長編小説。2021/04/20
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