内容説明
「さ、元気を出せよ!」今こそ、息子のおまえに聞かせたい、おまえと同じ愛を生きた、おれの青春を!宿命というべき、輝かしくも熱い日々の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こまったまこ
1
先日これが原作のお芝居を観たので久々に読み返しました。まだBLという言葉がなかった時代に書かれた小説です。初めて読んだ時はかなりドキドキしたけど、BL&ゲイ小説読書量が半端ない現在はステレオタイプのオカマやゲイ=オカマという書かれ方に辟易しました。しかし小説の内容はかなり密度の濃い圧倒的なパワーを持っています。キラキラ輝いていた青春時代の描写が素晴らしいです。人の心を弄ぶ魅力的な男シゲルに尽くす主人公が気の毒で、彼らの熱く激しくまた滑稽な同棲生活は読んでいて胸が苦しくなりました。最後まであっという間でした2011/07/11