感想・レビュー
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星落秋風五丈原
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室町後期、応仁・文明の大乱は終結したとはいえ、京の町も人心も荒廃していた。悪徳商人は暴利を貪り、権力を笠に着た役人は私腹を肥やす。京は土御門万里小路に閑居する南朝唯一の皇胤、千手姫は庶民と共に暮らしていた。北朝・足利幕府の失政がもたらした庶民の苦しみに義憤を燃やす千手姫は、その美貌を弁財天の面に隠し、濁世を正すために立ち上がった。姫に従うのは夷・大黒ら七福神。夜の京師に七福神が舞う時、悪人どもの悲鳴が聞こえる。室町時代の実話をヒントに義賊の活躍を華麗なる筆致で描く痛快時代小説。2003/07/14
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- 和書
- 財産犯論の研究