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出版社内容情報
山口 幸三郎[ヤマグチ コウザブロウ]
著・文・その他
内容説明
音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛み―。目に見えないモノを“視る”ことができる探偵・日暮旅人は、名字の違う美しい娘・百代灯衣と共に暮らしながら、探し物専門の探偵事務所を営んでいる。そんな旅人を『アニキ』と慕う青年ユキジは、旅人の“過去”を探していた。なぜ旅人は視覚以外の感覚を失ってしまったのか―。旅人とユキジの出会いを描く『雪の道』、旅人の秘められた過去に迫る『夢のぬくもり』ほか全5編を収録した、シリーズ第3弾。
著者等紹介
山口幸三郎[ヤマグチコウザブロウ]
1983年5月生まれ。第15回電撃小説大賞・選考委員奨励賞を受賞。翌年、受賞作『神のまにまに!』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
75
続いて。だんだんと旅人の過去とドラッグが関係することがはっきりしてきて、旅人の過去の記憶の顔もできてきた。テロリストの爆弾屋と旅人やテイのやりとりがちょっと愉快。笑っちゃダメだけど。ユキジと旅人の出会いもあり、そこにもドラッグの影が。旅人は白石と対面する。どうなる?2019/01/28
Ikutan
72
音楽をベースにした心温まる物語から始まった第三弾。爆弾魔の物語を挟んで、後半はユキジという人物に光があてられます。そして、彼らの出会い。旅人の中には復讐という影もチラホラ。所々に挟まれる緊張感のある物語が少しずつ彼らの真実に近づいていってるのかな?このバランスが絶妙ですね。それぞれの人物像も立体的に浮かび上がってきました。どんどん風呂敷が拡がっていくみたいですが、次巻でラストとの予告。どんな結末になるのか、楽しみです(^^)2016/08/22
itoko♪
69
シリーズ第3弾。雪路の過去や家族背景、灯衣との出会い、そして旅人の真の目的…。何も知らない陽子も、旅人の表情から何かを感じとり始めたけれど、旅人の支えにはまだなれないのかな。続けて次巻を読みます。2016/12/17
風里
65
だんだんと濃く苦くなってきた。 過去が現れれば現れるほど人間臭さがよく視える。 旅人の気持ちのたどり着くところが気になる。2013/06/02
さばかん
51
温かい話は最初だけで、あとは暗い話だった。ユキジの過去の話、ユキジと旅人の出会いの話。これはちょっと微妙だった。まだまだ旅人のことは分からない。次でラスト。非常に楽しみです。2012/07/04