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内容説明
「―四枚の絵が揃った時、世界に審判が下る」絵画を掲げる事によって、混乱を振りまこうとするアンノウン。ヴァンダル一行は、彼の目的を知るためのカギをエナの母・イソラの研究内容にあると推測し、行動を起こす。一方ゲティスバーグたちは、文化制定局局長アナベルに出頭を命じられ、独自のルートでUMA―アンノウンの目的を調査していく…。両者が最終的に行き着いたのは世界政府の構築とイソラに関わる驚くべき真実だった…!果たしてヴァンダルたちはアンノウンを止められるのか!?第16回電撃小説大賞“金賞”受賞作、堂々完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中性色
8
芸術に、その自由を。ただ、両親の痕跡とかそういった相手との戦いなどで、初期の絵画要素面が少なくなってきてたのがネックかな。章ごとの色合い自体はビビッドやパステルのような明るいものから、カーキのような渋いものまでさまざまだけど。話のつけ方としては好きだけど、いくつか投げっぱなしな面があるのでそこが解決できてればというところかな2017/06/10
秋庭誠
7
B 全三巻な訳だけれど、この終わりから再び一巻の始めに戻っても違和感がない気がする。一巻のような短編を続けてほしかったな。とはいえ。芸術作品をモチーフにした作品を書き上げたのはとても素晴らしいことだと思う。 芸術に―――いや、すべての文化に、自由を!2014/04/15
仔羊
6
第2章まではお馴染の今回もある特定の人に見せるためにエナたちが動き回る回想。特に第1章のヒルダの本物の歌には感動しました。Aio-Nとは一体何なのかUMAは何をするのか今回も色々な人たちが登場しその真意に気づいた時のそれはとてもいい物でした。エナって16歳だったのか…(驚)2010/11/06
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
4
蛇足……という感じ。1巻完結なら、隠れた名作になってたかも。
よっち
4
風呂敷の広げ方からすると、世界を変えるとか、母親探しとか、書きたかったことを最後まで消化しきれなかったというか、ジャンプでいうところの「俺達の戦いはこれからも続いていく」的な終わり方だったのかなと。絵に絡む各話は世界観なしに成立しないのだけれど、それと世界を変えるスケール感とを組みあせて全体像を構築するのがちょっと難しかったのかも。登場人物やひとつひとつのストーリーは魅力があった思いますし、このアプローチで最終的にどう世界を変えていくのか、ちょっと見てみたかったんですけどね。2013/09/03