アスキー新書<br> 現代アートビジネス

  • ポイントキャンペーン

アスキー新書
現代アートビジネス

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784048700023
  • NDC分類 702.06
  • Cコード C1270

内容説明

アンディ・ウォーホルの作品に80億円もの高値が付くのはなぜか?世界の富が現代アートに集まる今、「作品の価値」に基づいた健全なマーケットこそが、芸術文化の底力となる―。種も仕掛けもあるアートビジネスの世界を、奈良美智、村上隆を世に出したギャラリストがすべて教えます。

目次

第1章 誰も見たことのないものに価値を見出す―ギャラリストの仕事(日本橋に生まれた酒屋の息子、ジャスパー・ジョーンズに射抜かれる;学ラン、自転車で巡るアートシーン―1970~80年代 ほか)
第2章 村上さんと奈良さん―アーティストはどこにいる?(村上隆のマネはするな!;きっかけは、「プレスを紹介してくださいよ」 ほか)
第3章 アートの価値はどう決まる―投資を考えている人へ(一点五三億円の絵画は高いか、安いか;「楽しみ」の耐久消費年数 ほか)
第4章 マーケットを動かすのはコレクター―アートを買ってみる(アートは美術館で見るだけのもの?;潜在的なマーケットを発掘するために ほか)
第5章 日本をアート大国に―アートビジネスの展望(日本は世界屈指のアート需要国;メディアに携わる人に―批評が仕切る、金と権力 ほか)

著者等紹介

小山登美夫[コヤマトミオ]
1963年東京生まれ。東京藝術大学芸術学科卒業。西村画廊、白石コンテンポラリーアート勤務を経て、1996年に小山登美夫ギャラリーを開廊。奈良美智、村上隆をはじめとする同世代のアーティストの展覧会を企画・開催し、海外へも積極的に紹介。現代日本のアートシーンを牽引する中心的ギャラリストとして内外で注目を集める。日本のアートマーケットを確立することが現在の課題。明治大学国際日本学部特任准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

72
現代アートのギャラリストとしての仕事を分かりやすく説明している。村上隆と奈良美智の立ち位置の違いも良くわかります。面白い・好きなアート=所有したい!につながることが一番ですね。2014/08/30

vinlandmbit

38
手放すタイミングで少し振り返り。アートをビジネスにする、昨今流行となっているVRアートの前段階としての有形アートのビジネスについて垣間見れる一冊でした。2021/05/05

常磐条

30
自分では現代アート好きな方だと自負している。これまでちょいちょい美術館やギャラリーなどに足を運んではきたが、ギャラリストを意識したアートの見方はしてきていなかった。曰く、現代アートはその作品の歴史的な位置付けが未だ決定していないことから、金銭的価値も定まらない。であるからこそアーティストと二人三脚、その表現、作品の歴史的立ち位置をつくっていくのがギャラリストの仕事なのだそう。そして、現代アートならではの鑑賞の極意は「それを買いたいと思えるか否か」の見極めだ、、、という事に気づいたかな。2016/01/14

Tui

27
奈良美智と村上隆を発掘し、世に送り出したギャラリストによる、現代アートの世界と仕組みの解説書です。ギャラリーはアーティストを尊重し育成する一方で、ビジネスとして利益は確保しなければいけない。でも、作品をより身近なものとして親しんでももらいたい。そんな難題に挑んでいます。巨額が飛び交う派手な一面もあり、コレクターや富豪、スポンサー企業などパトロン的な存在が動かす世界であるのは事実だけど、著者が述べているように誰もがふらりとギャラリーに入りやすくなり、予算に応じて作品を手に入れられる環境ができるといいな。2015/04/03

NDS

15
ギャラリストとしての現代アートに関する考え方、アートマーケットの仕組み等が分かりやすく書いてました。 村上隆さんや奈良美智さんなど、海外ほど日本の評価が高いとはいえませんし、他に日本の現代アート作家を挙げるのも難しい状態です。そのような最終章では日本人は美術館によく行くとのことですが、それも権威ある有名なもののみを見たいだけで常設展にくる人は数少ないといえましょう(私含めて)。 美術品そのものより、それに付随する伝統と権威が評価されがちなこの国ではなかなか現代アートマーケットが成立しないのかもしれません。2015/07/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/508681
  • ご注意事項