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内容説明
「恋愛を放棄せよ!すべての恋愛感情は幻想である!」雪の降るクリスマス・イヴ、カップルだらけの渋谷。街の様子に僻易していた非リア充の高校生・高砂は、雑踏に向かってそんなとんでもない演説をする少女に出会った。彼女の正体は、同じクラスの目立たない少女、領家薫。演説に同調した高砂は「リア充爆発しろ!」との想いを胸に、彼女が議長を務める“反恋愛主義青年同盟部”の活動に参加する。やがて集まった仲間とともに『バレンタイン粉砕闘争』への工作を着々と進めるのだが―!?「我々は2月14日、バレンタイン・デーを、粉砕する!」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
θ(シータ)
99
「恋愛を放棄せよ!すべての恋愛感情は幻想である!」第21回電撃小説大賞《銀賞》を受賞した作品。「リア充爆発しろ!!!!」のキャッチコピーに惹かれて購入したけど……文句無しに面白かった!!この作品の面白いところはヒロイン領家薫が反恋愛主義を唱えているのに物語が進むうちにリア充になっていくありがちの展開を上手く書いてるところなんだよね。そして、なぜか『神様』も出てくるw非リア充はもちろんリア充の人達も笑えて泣けてキュンとくるストーリーなのでぜひ読んでほしい!…彼女欲しくなったなぁ星5つ【⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️】2015/06/16
中性色
76
今回のもうひとつの銀賞よりかはこっちの方が好み。でも、過去銀賞から有名作になっていった面々と比べるとそこまででもって感じかなぁ。いや、比べる対象がおかしいのは確かだけど。この手の作品は得てして着地点がブレてることが多いのだが、これはちゃんと着地させてると思うな。軟着地みたいな感じだけど。狂気的な作品ではあるけど、それをプラス方向にしっかり導いているとは思うな。個人的には瀬ヶ崎さんが例の女児に会えることを心待ちにしつつ、複数人以上の会話を同行内に入れるのだけやめてくれれば。2015/03/16
よっち
67
「恋愛を放棄せよ! すべての恋愛感情は幻想である! 」同じクラスの目立たない少女、領家薫の言説に同調した高砂が「反恋愛主義青年同盟部」の活動に参加してゆく物語。仲間を募ってリア充撲滅活動を広げていく一方で、行動を共にしていく過程で接近してゆく二人の距離感。地球外侵略生命体まで絡めた、どう見てもラブコメですありがとうございますな展開にどう決着を付けるのかと思いましたが、さすがにこれは予想できませんでした(苦笑)キャラもよく動いてイラストも秀逸でしたが、これ展開的に続編期待できますよね?楽しみに待っています。2015/03/17
いーたん
65
こいつはまたぶっ飛んだ作品をぶっ込んできたな!という印象。かつての学生運動、安保闘争を見事に『リア充爆発しろ!』に落とし込んだなぁ。高砂・領家以外の3人を深く描ききれてない部分が残念だったけど、面白かったです。イラストもすげー好みでとくに領家は可愛いかった。2015/04/04
まりも
62
カップルだらけのクリスマスの渋谷に僻易していた非リア高校生高砂が、反恋愛主義の演説をする領家に心を動かされる事から始まる話。リア充爆発しろ!を題材にしたラノベが出てくるなんて電撃も色々とやりますね。負の怨念が詰まった非モテ達の叫びとやってる事のバカバカしさが絶妙なバランスで融合された作品ですね。どうせヒロインとくっつくんでしょ?と思わせてからのあの展開は正直予想外で中々良かった。バレンタインの時に読んだらめっちゃ感情移入できたやろうなw次巻or次回作も楽しみです。2015/03/12