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内容説明
方石―それは様々な服飾品に変じることのできる立方体。この技術のメッカである神与島で、アトリエ・白幽堂を営む白堂瑛介は17歳の若き方石職人。東京からやってきた下宿人の少女・黒須宵呼とともに暮らしている。瑛介は方石修繕の傍ら人々を惑わす石、魔石の蒐集をし、その身請け人となっていた。そんなある日舞い込んだ方石窃盗事件の調査依頼。そこには宵呼を巻き込んだ驚くべき真実が隠されていた―。第21回電撃小説大賞“大賞”受賞作。異才の方石職人が綴る、現代幻想奇譚。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
42
なかなか面白い設定でした。組成式というのを書き入れ箱形に組んで中に石を封じると服やら何やら身に着けるものに変化する不思議な方石なるものがある世界。どこの異世界かと思えば日本で歴史も同一らしい、和SFですね。後半ハラハラさせる事件があり、驚愕の事実が明らかにされ…しかもツンデレからのラブラブだし😅宵呼の謎の母がどうしてるのかが気になります☆2020/08/08
まりも
35
白幽堂を営む方石職人白堂瑛助の元に黒須宵呼が下宿人としてやってくる所から始まる話。世界観、設定がかなり練り込まれており、非常に魅力的な作品。方石の種類や能力だけでなく歴史もしっかり考えられている辺りは流石は受賞作と言った感じです。ただキャラクターや物語の作り方は微妙で惹きこまれるようなものを感じませんでした。折角の設定を活かし切れていない。説明文が多いせいで物語のテンポが悪くなったのが痛いな。ついでに言うとこれはMW文庫よりも電撃文庫の方で出すべき作品だったと思います。次巻は気が向けば買います。2015/03/03
ううち
33
未来のお話かと思いきや、『方石』という不思議な立方体が存在するパラレルワールドもの。主人公の正体もビックリですが、歴史も絡んだ方石の設定にのめり込んで読んでしまった。淡い恋の描写も良かったです。2巻も出ているようなのでチェック。2016/01/16
miroku
20
前半は退屈なほどだが、その効果は後半の畳みかけで現れる。2017/07/13
みさぞ。
20
さくっと読了。φの方石と瑛介の関係性というか、そういうことなのか?!と。方石の発想と概念、構成と応用、は興味深い。映像化したら綺麗だろうなぁと思う。瑛介のそれ以外は結構早々にネタバレした感があって、そこと、前半か中盤くらいで一瞬で醒めてしまった表記があったのが残念におもったところ。 続編…というよりは各主要人物に光の当て方をスライドしつつ時系列が流れるような感じのものが読みたいかなぁ、と、勝手な希望。μの方はなんかわかりづらかったかな・・・。あ、あと、このφ・μの方石の作者の物語とかも興味あるかも。2015/09/03