メディアワークス文庫<br> 思春期テレパス

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メディアワークス文庫
思春期テレパス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 338p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784048692403
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

学校で話題になった一つの噂。「そのサイトに空メール送ると、友達の“本音”を教えてくれるんだって」秀才の大地、お調子者の学、そしてさばさば女子の翼は、帰宅部3人組。自然と集まってダラダラ時間を過ごす、心地良い距離感の友達だった。だけど、夏祭りの夜―。ふざけて登録した例のサイトから、一通のメールが届く。それは、翼の恋の本音―。その気持ちを知った時から、彼らの距離は変わっていく。苦くて切なくてあったかい、高校生達の青春物語。

著者等紹介

天沢夏月[アマサワナツキ]
1990年生まれ。「サマー・ランサー」にて第19回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

59
そのサイトに空メール送ると、友達の本音を教えてくれる本音メール。ふとしたきっかけからそれを知った大地・学・翼の仲良し帰宅部3人組の距離感が少しずつ変わっていく物語。それまでは特に自覚していなかったり、気にも止めていなかった思いでも、ふとしたことで気づかされたり、いったんそうだと思い始めると、これまで通りにできなかったり。いつまでも変わらずにいることは難しいけれど、お互いがきちんと向き合って、関わっていこうとする気持ちがあれば、きっと彼らは大丈夫ですね。著者さんらしい繊細な心理描写が秀逸な青春小説でした。 2015/01/25

ソラ

58
上辺だけの友情から本音でぶつかり合える友情へと変わっていく過程を描いた青春作品。本音でぶつかり合うのはなかなか痛みも伴うところがあって、自分は逃げてたかもなぁと。読んでて過去の自分を振り返ってちょっと後悔も感じつつ。2015/01/29

shin

49
心地良い距離感の友人でずっと変わらないでいようと願う学、大地、翼の3人の関係が本音メールの登録をきっかけに変わり始めるお話。翼の恋心が分かり歯車が噛み合わなくなっていく展開にやきもきし、もう1人の重要人物である夜子の追い詰められた行動にと痛々しく思いながらもどうなっていくのか先が気になった。予期せぬ形ながら自分達の関係の危うさや剥き出しの心と向き合い辿り着いた答えは簡単なようでとても難しいけれど、彼らの行動を通じて読んでる間に感じた痛みも大切な事だと思えるような実感を伴って伝わったのが印象的なお話でした。2015/06/06

インド

48
ついに、100冊突破!イエーイ(*≧∀≦*)!これからまバンバン読書します!!以前から読みたかった作品、ついに読了。「ずっと変わらないことを願った3人の高校生と、他人の本音を聞けるメール」の物語。本音メールによって3人はバラバラに。さらに本音メールに関する事件は過去にも起きていてー。本音をぶつけたくない。傷つきたくない。傷つけたくない。しかしそれではずっとひとりぼっち。自分の本音がばれたり、他人の本音がわかることはとても怖いけど、本音の先にある大切なものは、ネバーランドには絶対にないと考えてみたり。2017/04/18

いーたん

43
結局のところ、本音メールって思春期症候群みたいな感じでした。友人の本音が分からない。だから、知りたい。切なくも苦しいストーリーでしたが、バッドエンドではなく(ハッピーエンドとは言い切れない感はある)悪くない後味でした。たしかに、リンゴを三等分に切るのは難しい。だったらリンゴを3個用意すれば良い。と発想するのは自分が、汚れた大人になってしまったからかな(苦笑)2015/10/17

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