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内容説明
誰にでも「人生最悪のとき」はある。そしてそれは大低、予想もしていない瞬間にやってくるものだ―。雑誌記者として細々と暮らしていた清水は、音信不通となった弟を心配し、彼の部屋を訪れる。そこで目にしたのは、思いがけないことに、弟の他殺死体だった…。第一発見者として警察に疑われながらも、清水は真犯人を探し始めるのだが、やがて巨大な陰謀に巻き込まれて―。しがないやもめ男が経験する人生最悪の4日間を描く、緊迫の一大サスペンス。
著者等紹介
布施文章[フセフミアキ]
1984年5月生。神奈川県横浜市郊外在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
★カイト★
5
タイトルからもだいたいわかるように主人公がとんでもないことに巻き込まれていく系の話。メディアワークス文庫で出すような物語ではないかな。こういう話は一般の文芸で軍事的な知識を持つ専門家が書きそうなネタのように感じられた。つまらなくはなかったがわかりにくかったかな。月村了衛『土漠の花』みたいな話が好きならいけるかも。読みはじめて冒頭からは想像もつかなかったスケールの大きさだけは認めよう。なんか確かにすごかったです。2015/12/11
かみかみ
4
評価:★☆ 軍事が絡むサスペンスもの。文章自体は読みやすいものの、ストーリーが盛り上がりに欠けるのが根本的な欠点。盛り上げられそうな要素は所々にあるのだが、展開に広がりや深みがない。"Call of Duty"のパクリ疑惑があるが、そもそも本家をプレイしたことがないので何とも言えない。2011/01/09
竹花 樒 - Shikimi Takehana
4
細部のディテール、局地的なスリル、清水を取り巻く謀略の構図がみえてくる所まではとても面白かったが、大局でみると勢力の相関図と清水主体の〈行為〉の線分の交わりがよく見えず、ブレていた印象を受け手しまった。つまり清水の動機なき行為圏への参入は本作の趣旨と合致しているが、それ自体が後味の悪さと腑に落ちなさへと結びついてしまっていて物語の構造自体が恵まれていない不遇な作品。もし仮にこの本から物語の世界観設定を取り除いたとしたら、いい点を挙げるのが難しく、局所的には面白かったけれど少々不幸な作品だったと感じたかな。2010/10/23
タカユキ
4
ご都合とか考えずに勢いで読めば楽しめる……かな。気にしたら負け。2010/09/30
参謀
3
ないない。これはないわ~。タイトルが面白そうだったので100円で買ってきたのだが、とんだ駄作だ。海上保安庁の誤射事件が起こり、ロシア軍、アメリカ軍、CIA、核も出てきて、ハリウッド映画でも模範にしているのだろうか? ミリタリー関係の専門用語を並べ連ねて、文章を堅くしたつもりだろうが、正直ストーリーが余計に不明になっていたし、あと一人称なのか三人称なのかわからない文章は非常に読んでいて不愉快だった。2012/07/24
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