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内容説明
室町初期の京。咲き誇る桜の下でも、不安定な経済、消えぬ内乱の予感に人々は先の見えぬ日々を過ごしていた。裕福な結婚相手を探しに清水に参篭した宮家の女官・小宰相の君は、野心家の猿楽師・三郎太夫に見初められる。一方、盗賊として町を跳梁しながら生き方に悩む秋春は、父親との不和にもめげず明るく生きる少女・於次に恋をするが…。動乱の時代、それぞれの場所で自分なりの道を模索する男女の人生が交錯して走り出す。若き日の観阿弥をめぐる物語、三部作の完結編。
著者等紹介
永田ガラ[ナガタガラ]
1970年、京都府生まれ。京都府立大学、京都大学大学院で中世~近世日本史を学ぶ。新聞社勤務の傍ら小説を書く。能楽の大成者・観阿弥の若き日を描いた『観』にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てっとん
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室町3部作の完結編。悩みつつも懸命に生きている於次の姿にグッときました。2012/03/07
★カイト★
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室町時代を生き抜く男と女。庶民の唯一の楽しみだった猿楽の舞に魅せられた女達のしたたかな生き様が描かれている。観阿弥、犬王の豪華な顔ぶれが読めてよかったです。そして庶民でも恋をする。終盤の春秋が於次を助ける命がけのシーンに泣けた。於次の心の葛藤が切なくもあった。室町シリーズ最終章。読み応えありました。2011/10/14
nyapoona
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永田ガラなのにすげーまともw室町時代という乱世に向かう日本で、男性的権力に抗おうとしたおんな達の救済の物語。2011/04/29
こうま
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★☆☆☆☆2010/12/10
aiyoshi
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書評→http://d.hatena.ne.jp/sangencyaya/20100907/12837865542010/08/29