電撃文庫<br> 月光

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電撃文庫
月光

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  • サイズ 文庫判/ページ数 328p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784048687225
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

退屈な日常から抜け出したいと思いながら毎日を過ごすシニカル男子・野々村。ある日、彼は美人で成績優秀、ゴシップが絶えない謎多きクラスのアイドル・月森葉子のノートを拾う。そんなアイドルのノートからはみ出した紙切れには彼女のイメージとは程遠い言葉―「殺しのレシピ」という見出しが書かれていた。思わず持ち帰ってしまった彼は翌日、月森に探し物がないかと尋ねるが、彼女からは「いいえ」という返事。そして数日後、彼女の父親が事故死する…。第16回電撃小説大賞最終選考作、ついに登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くろり - しろくろりちよ

41
第16回電撃小説大賞「最終選考作品」。完璧な女の子・月森の両親が死に、「殺しのレシピ」を手に入れた僕は月森に近づき、真相を探り始める。月森との駆け引きを楽しむ僕。物語は静かに―死を悼むでもなく、恋に染まるでもなく、淡々と進んでいく。思い出したのは乙一の『GOTH』という作品。そこまで完成度は高くないけれど、僕と月森の関係が似てると思った。2011/05/01

KEI

32
購入。読メで評判が良いということで。これは凄い!かなり面白い!!日常に退屈し、少し(かなり)ヒネた性格の主人公・野々宮。彼はある放課後、眉目秀麗で成績優秀、学校のアイドルである月森葉子のノートを拾う。何てことないノートに挟まれていた紙片は、アイドルからは程遠い「殺しのレシピ」なるものだった・・・。とにかく素晴らしい。ストーリー、キャラクターともに文句なし!まず、特筆すべきは二人のやりとり。濃く、深く、とろけるぐらい刺激的な心理戦、そして推理戦。続きはコメで。2010/09/21

チェシャ猫

21
う〜ん。。。キャラクターや文体は好きなんだけど、ストーリーが何だかなぁ。文章力は新人さんでは高い方だと思うし、キャラクターも魅力的なんだけど、どんでん返しがないからなぁー。ミステリーとしてもオチが腑に落ちない。ただ、主人公とヒロインの会話は緊張味あって面白かったので、作者さんの次の作品に期待。2010/12/08

紅狐

21
探偵モノのような、それでいて狼と香辛料のごとき会話の駆け引きがあり、アクの強いキャラクターありと面白かった。惜しむらくは中盤以降にその掛け合いが見られなかったことと、主人公が何のために虎南と戦ったのか分からないということ。でも全体としてはとても楽しめた。2010/11/03

(●▲●)とらうまん(*^◯^*)

20
シニカルな学園ミステリという言葉を聞いてまず連想するのが個人的にはこの作品だったりw 野々宮くんと月森さんの駆け引きが読んでてたまらないですし、とっても小悪魔な月森さんに翻弄されてみたいですねw 殺人レシピと二人をめぐる物語は一冊できれいにまとめられてますが、著者の2作目『変愛サイケデリック』が本作と同じ学校を舞台とし、同2巻では野々宮・月森のコンビがかなりのキーパーソンとなっているのです。

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