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内容説明
「僕はもうすぐ君の彼氏になる男…でも僕たちは付き合ってはダメだ。なぜなら僕たちが付き合うと、不幸な事件や事故が次々起きて、いつか僕らは人を殺すから…」波河久則はお調子者の高校二年生。その日も悪友二人と一緒に、そんな悪戯電話をかけて遊んでいた。その数日後、久則は隣の高校に通う三条有亜と出会い一目惚れ。しかし久則との付き合いが深まるに連れ、有亜のまわりで思わぬ事故が…。嘘と現実が交差する学園ラブミステリー。
著者等紹介
静月遠火[シズキトオカ]
2008年第15回電撃小説大賞“金賞”受賞。翌年受賞作『パララバ‐Parallel lovers‐』でデビュー。静岡県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょこまーぶる
56
クスッと笑いながら読んだ一冊でした。決して笑えないような内容なんですが、読んでいて楽しかったという事ですね。お調子者の高校生のイタ電から始まるドタバタラブミステリーですが、主人公の久則君と友人たちの会話が面白かったし、従弟の正臣君の冷静な言動が何故か自分のツボにはまってしまいました。しかも、ミステリー要素もしっかりと書かれていて引き付けられましたね。そして、ラストの激闘シーンはちょっぴりですが、ドキドキして読むことができましたし、その後の久則と命を懸けて守った有亜の終業式後の関係を見守りたくなりました。2023/04/08
おかむー
56
MW文庫はまんまラノベなのから一般文芸でも遜色ないのまで、ある意味幅が広いな(笑)。『可もなし不可もなし』。いたずらのはずだった「未来の僕からの予言」が現実のものとなってゆく不可解な事件の背後にあるものとは…。主人公・久則の憎めないお調子モノ、従兄弟・正臣の冷静かつ変人ぶり、ヒロイン・有亜のがんばりと自然な反応と登場人物に好感触。前半がSFかファンタジー方向を感じさせる展開で、どういった結末になるか期待したのだけど、結局は現実的な結末になってしまったことで正直拍子抜け。ちょっと求めてたものと違ったなぁ。2014/09/22
ミーホ
36
著者初読み「真夏の日の夢」がべらぼうに面白かったので、既刊文庫2冊ポチッた内の1冊。うーん。。。1冊目が好みのシチュエーションだったのでハードル上げすぎたかも?イタ電での予言がことごとく現実となっていく様は面白かったけど、真相がショボカッタ。青春ラブコメとしては、主人公の久則を応援したくなる筆力を感じたものの、ミステリー的には物足りなかったなーというのが正直な感想。高校生の時、色々面白かったなーという思い出を瑞々しく思い出せる効能有りw黒歴史のある方はご注意(^ω^)笑2017/04/29
coco夏ko10角
27
悪戯でかけた電話でした予言がどんどん現実に…。SFなのかミステリーなのかというハラハラや二人の青春恋愛が楽しめた。だけに終盤の流れがもったいないような。2016/02/18
ありちゃん@道東民
16
軽い気持ちで手にとって読み出したのですが、おもしろかったです。 読みやすい文体でした。 悪戯電話で予言した内容が本当に起きちゃう話で、まぁ、悪戯電話した主人公の自業自得な面があるのだけど、その相手が、好きになっちゃった女の子。 従兄弟と一緒に謎解きしたり、女の子に一生懸命なシーンは好きでした。2015/10/26