内容説明
プラザ合意からすべては始まった!元大蔵官僚の作家が見た日米金融攻防戦の内幕。1985年9月22日。ニューヨーク、プラザホテルで行われたG5において、ドル高修正のための為替相場への協調介入が合意された。それは、アメリカが日本を狙い撃ちにした、史上最大の理不尽な国家投機戦の始まりだった―。四半世紀にわたる日米間の金融経済における熾烈な鎬の削り合いを確かめながら、「アメリカ合衆国日本自治州」の実態を検証する。
目次
第1章 プラザ合意の屈辱(プラザ合意;金融自由化~金融ビッグバン ほか)
第2章 アジア連鎖金融事変(証券金融不祥事件 1997年~1998年;アジア通貨危機 1997年~2000年 ほか)
第3章 アメリカ合衆国の沈降(本邦メガバンクの誕生 1999年~2006年;サブプライムローン問題―失墜劇の予兆 2007年7月~現在 ほか)
第4章 世界大恐慌(米国からの『海外資本逃避』(信用失墜) 2007年7月~現在
米国式国際金融システムの崩壊 1940年~現在 ほか)
第5章 拡大再生産の終焉(拡大再生産の終焉;財政金融政策の欺瞞 ほか)
著者等紹介
松島令[マツシマリョウ]
作家。金融・経済評論家。元大蔵官僚。旧大蔵省・国際金融局と財務局にて「プラザ合意」の外為協調介入担当官、証券検査官、経済調査官などを歴任。退官後、2000年12月、金融犯罪小説『証券検査官』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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