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内容説明
頼子が残りの房を口に放り込む。この果実の味を、彼女の顔が語っている。頼子は食べているときが一番かわいい。「まだあるけん。食べる?」愛媛の小さな村で開発された新種の夏ミカンが通販番組で販売されることになり、少年部リーダー風間陽介は父と一緒に東京へ赴くが、生放送は失敗。在庫を抱えることに。東京のテレビ局と、愛媛の小さな村で夏ミカンを中心に繰り広げられる、彼らの物語。第16回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞作。
著者等紹介
有間カオル[アリマカオル]
東京都出身。法政大学文学部哲学科卒。『太陽のあくび』で、第16回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
62
愛媛の新種の夏みかんを売り出そうとする高校生たちが「少年部」を立ち上げて奮闘します。都会へと出て行く青年が多いのに、高校3年生が自分たちでホームページを作って販売したり、テレビショッピングへの戦力を考えたりと面白かったです。現役高校生ならではの脇の甘さもありましたが、直弥君と東堂君が大人で頼りになります。テレビショッピング側のバイヤー照美さんには頼りなさげで頼りになる小塚さんがいました。陽介親子の2度目の生放送当日のエレベーターでの小塚さんはグッジョブでした。こういう人身近にひとり欲しい。2016/10/25
アイゼナハ@灯れ松明の火
52
レモミカン、美味しそうだにゃあ。頼子ちゃんがミカンを頬張る描写が本当に美味そうで、微笑ましくなりました。愛媛県は西宇和地方、小さな村の少年部(但し高校生かつ女子含む)の面々が、手塩にかけて育てた新種の夏ミカンをTVショッピングで売り出そうと奮闘するお話。『愛媛には三つの太陽がある』お取り寄せもいいけれど、現地の陽射しや風を感じながら、もぎたてを食べるとまた美味しいんだろうな。ベタで恐縮ですが愛媛にも一度行ってみたくなりました(^^ゞ2011/04/06
はる
49
愛媛の小さな村の高校生たちが自分たちで作り出した新種のみかんを売り出そうと奮闘する青春小説。幼なじみへの淡い想いや仲間どうしの微妙な関係、将来の不安など、若者らしい悩みが描かれます。テレビ通販番組のバイヤーの女性の視点と交互に描かれるのがユニーク。このみかんに魅かれた女性バイヤーのお仕事小説としても楽しめます。2016/10/07
たるき( ´ ▽ ` )ノ
43
再読。これを読むと、夏ミカンの果汁がまわりに飛び散ったかのようにフレッシュな気持ちになれる(*´ω`*)太陽のあくび、食べたい!!2019/04/13
dr2006
41
太陽系で自ら光を発する天体は太陽が唯一。いや、この地球には自ら輝く沢山の甘酸っぱいみかんがある、鮮やかに輝く青春もある。愛媛の小さな村で開発された新種の夏みかんを、作り手でもあるその村の高校生たちが、紆余曲折も販売していく姿を描いた物語。全然お世辞じゃなくて、本当に美味しいみかんを食べた時の爽快な読書感で、人物造形や心情描写も好みだった。そうそう、美味しいみかんを食べるとみんな自然に笑顔になるよね。 この本の中にある「太陽」に元気をもらった気がする。2015/02/19




