内容説明
飛鳥大仏が、岩の上に坐しているのはなぜか?法隆寺釈迦三尊像に込められた呪力とは?東大寺南大門仁王像を造った運慶と快慶の役割分担は―?日本でもっとも優れた仏像が造られたのは、奈良。それも飛鳥から鎌倉期までに限る。20テーマをとりあげてその「謎」に肉薄し、鑑賞のポイントとなる視点を余すところなく解説。
目次
日本最初の仏像とは―飛鳥寺釈迦如来坐像(飛鳥大仏)
金銅仏の輝き―法隆寺金堂釈迦三尊像
本格的木彫仏現る―法隆寺夢殿救世観音立像
半跏思惟というスタイル―中宮寺菩薩半跏像
塑造と乾漆の導入―当麻寺金堂弥勒仏坐像および四天王立像
荘厳なる白鳳仏―薬師寺金堂薬師三尊像
天平彫刻の典型―東大寺法華堂諸仏
国家規模の大鋳造―東大寺大仏殿盧舎那仏坐像
憂いに満ちた少年の表情―興福寺阿修羅立像
巨大化する乾漆像―唐招提寺金堂諸仏
一木造の東上と展開―唐招提寺木彫仏群
薬師の呪力を表す木彫像―新薬師寺薬師如来坐像
美しい平安仏の里―室生寺金堂諸仏
神宮寺に祀られた仏像―聖林寺十一面観音立像
伝承のお地蔵さま―矢田寺地蔵菩薩立像
最古の玉眼仏像―長岳寺阿弥陀三尊像
若き運慶の名作―円成寺大日如来坐像
美麗で生々しい快慶の傑作―東大寺僧形八幡神坐像
慶派仏師の圧倒的なリアリズム―東大寺南大門仁王像
運慶様式の集大成―興福寺北円堂諸仏
著者等紹介
紺野敏文[コンノトシフミ]
1938年生まれ。慶應義塾大学文学研究科博士課程修了。奈良県教育委員会文化財保存課主査を経て、慶應義塾大学文学部教授、現在名誉教授。文化庁文化審議会専門委員として、文化財の国宝指定に関わる仏像彫刻史の権威(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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