アスキー新書
奈良の仏像

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784048677479
  • NDC分類 718
  • Cコード C1271

内容説明

飛鳥大仏が、岩の上に坐しているのはなぜか?法隆寺釈迦三尊像に込められた呪力とは?東大寺南大門仁王像を造った運慶と快慶の役割分担は―?日本でもっとも優れた仏像が造られたのは、奈良。それも飛鳥から鎌倉期までに限る。20テーマをとりあげてその「謎」に肉薄し、鑑賞のポイントとなる視点を余すところなく解説。

目次

日本最初の仏像とは―飛鳥寺釈迦如来坐像(飛鳥大仏)
金銅仏の輝き―法隆寺金堂釈迦三尊像
本格的木彫仏現る―法隆寺夢殿救世観音立像
半跏思惟というスタイル―中宮寺菩薩半跏像
塑造と乾漆の導入―当麻寺金堂弥勒仏坐像および四天王立像
荘厳なる白鳳仏―薬師寺金堂薬師三尊像
天平彫刻の典型―東大寺法華堂諸仏
国家規模の大鋳造―東大寺大仏殿盧舎那仏坐像
憂いに満ちた少年の表情―興福寺阿修羅立像
巨大化する乾漆像―唐招提寺金堂諸仏
一木造の東上と展開―唐招提寺木彫仏群
薬師の呪力を表す木彫像―新薬師寺薬師如来坐像
美しい平安仏の里―室生寺金堂諸仏
神宮寺に祀られた仏像―聖林寺十一面観音立像
伝承のお地蔵さま―矢田寺地蔵菩薩立像
最古の玉眼仏像―長岳寺阿弥陀三尊像
若き運慶の名作―円成寺大日如来坐像
美麗で生々しい快慶の傑作―東大寺僧形八幡神坐像
慶派仏師の圧倒的なリアリズム―東大寺南大門仁王像
運慶様式の集大成―興福寺北円堂諸仏

著者等紹介

紺野敏文[コンノトシフミ]
1938年生まれ。慶應義塾大学文学研究科博士課程修了。奈良県教育委員会文化財保存課主査を経て、慶應義塾大学文学部教授、現在名誉教授。文化庁文化審議会専門委員として、文化財の国宝指定に関わる仏像彫刻史の権威(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

路地裏のオヤジ

4
奈良の代表的な仏像を造られた時代から解説されていて興味深く読むことができた。2020/12/14

眉毛ごもら

2
再読。奈良の仏像についての解説本。イラストのみで写真がないのでちと寂しいが現物を見に行けという作者からの伝言なのかもしれない。コロナが収まったら寺院めぐりしたいなぁ。法隆寺とか再訪したいし室生寺とか矢田寺とか当麻寺とか行ったことのない寺にも行ってみたい。いつも行くルートが固定化されてるからコレを機に新しいルートを開発するのもよかろうかと思う。全てはコロナ次第。2020/08/16

しまりんご

1
奈良にある仏像をピックアップして、数ページずつ割いて解説した本。観光前におすすめ。また、仏像を美術品として鑑賞する場合の着眼点がわかって勉強になる。2012/10/25

Naota_t

1
著者は慶応義塾大学文学研究科博士終了後、奈良県教育委員会文化財保存課主査を経て、慶応義塾大学文学部教授、現・在名誉教授の紺野敏文氏。 帯に「最新の研究をふまえて、「謎」に迫る。」とあるのに、本書に「謎」は示されておらず、主に奈良県の20大仏像を説明・解説する。 その分、本書掲載の寺院に訪問する際には大変助けになる。 本書は主に仏像に関するものであるが、奈良の法隆寺について書かれた『法隆寺の謎を解く』(武澤 秀一, 筑摩書房, 2006年)は超お勧め。 2012/08/28

double_standard

1
中上級者向けとあるだけに、読み応えのある1冊だった。お寺ごと、お堂ごとに紹介されているので、拝観前に役立つ。それにしても東大寺三月堂のギッシリさは驚異的。2009/03/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/409641
  • ご注意事項