アスキー新書<br> ロシア 語られない戦争―チェチェンゲリラ従軍記

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アスキー新書
ロシア 語られない戦争―チェチェンゲリラ従軍記

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784048671866
  • NDC分類 302.298
  • Cコード C1231

内容説明

豊富な天然資源とプーチンという強力な指導者により未曾有の経済発展を遂げたロシア。だがその影で、けっして表に出ることのない「語られない戦争」が、いまでも行われている。紛争地帯の取材を続ける著者が、1年半ものあいだ行動を共にしたチェチェン独立派ゲリラ部隊での体験をもとに、ロシアの闇を暴く。

目次

第1章 従軍(奇妙な作戦;アブハジアというところ ほか)
第2章 脱出(「対テロ戦争」の裏側で;庇護者を失うチェチェン難民 ほか)
第3章 諜報(ロシアとチェチェンの情報戦争;モスクワからきた車 ほか)
第4章 拘束(FSBへの取材;再会 ほか)
第5章 ひと、点描(チェチェンで戦った日本人「聖戦士」 ハワジ・ミナミ;殉教を切望する聖戦士 アルハズール ほか)

著者等紹介

常岡浩介[ツネオカコウスケ]
1969年長崎県島原市生まれ。早稲田大学卒業。1994年からNBC長崎放送報道部記者に。1998年よりフリーランスとなる。アフガニスタン、エチオピア、チェチェン、イラクなどの戦場で取材を続け、通信社や新聞、雑誌などに寄稿。2004年イングーシ共和国取材中、一時ロシア秘密警察に拘束される。2006年11月に英国で暗殺された元FSB(ロシア連邦保安局)中佐アレクサンドル・リトビネンコと親交があった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こも 旧柏バカ一代

31
秘密警察が権力を持つと碌な事にならない。民主主義とは言えないんだな、、チェチェンに対しての仕打ちも酷い。テロリストを根絶やしにするために怪しい村を掃討する、、ウクライナでも似たような事をやってるもんな、、20年前からこの体質は変わって無いんだな。隣国の軍隊なんだよな、、陸続きではなく、海があるおかげで一斉に襲って来れないのが救いだと思う。2022/04/05

Marcel Proust

12
常岡さんの20年前からのプーチン糾弾は完全に正しかった。日本では佐藤優・鈴木宗男といったロシアのエージェントによる対日世論工作があり、常岡さんは終始一貫してそれを徹底批判していた。戦争犯罪者プーチンの原点はチェチェンにあり、チェチェン側に従軍しロシア軍に殺される寸前までいった常岡さんのルポは迫真の名著である。ウクライナで繰り広げられている戦争犯罪・虐殺を擁護する佐藤優・鈴木宗男・東郷和彦・森喜朗といった言論人・政治家は今すぐ退場して頂きたい。2023/08/10

モリータ

12
◆2008年アスキー新書刊。著者は1969年生、NBC長崎放送報道部記者を経てフリーランスとして戦場を取材。本書は第二次チェチェン戦争の従軍取材記。指導者や兵士個人の姿も丁寧に描きつつ、ロシアによる国家テロや首謀組織と目されるFSBについても批判的に記述している。◆巻末に著者が親交のあったリトビネンコ(2006)へのインタビューも収録(以下引用)。「ロシアの特務機関は、現在、50年代末期以降には暗殺には従事していないと言っているが、これはすべて嘘だ。ロシアの特務機関は1917年代に始まり、歴史上ずっと(続2023/08/07

BLACK無糖好き

12
チェチェン独立派ゲリラ部隊の従軍取材での、生死をかけた過酷な状況に圧倒される。アフガンやアフリカ等世界各地の紛争地域を取材してきた著者の感覚では、チェチェンと比べると、他の地域は紛争の性格が「穏和」なものに感じられるとの事である。FSBによる政治家やジャーナリストの抹殺等は完全に以前のKGBに戻ったようで、最後に付録で掲載された、暗殺された元FSBリトビネンコの生前のインタビューを読んでいると、世界で起きるテロ活動は全てFSBが裏で操っているのではないかと勘繰りたくなる程衝撃を受けました。2015/01/11

雲をみるひと

10
常岡浩介氏によるチェチェンを通じたロシア論。内容は実体験を交えたチェチェン情勢のレポートと20年ほど前のロシアの政治情勢の分析の二本立ての印象。どちらの要素も作者ならではの内容で中身は^_^濃いのでどちらかに絞った内容でもよかったかもしれない。2020/05/03

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