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内容説明
閉じこめられた(継続中)。まだ僕は、まーちゃんを取り戻してはいない。外界と完全遮断した密閉屋敷では、家族を殺人犯として疑い合う異常な環境が生み出されていた。もちろん、その最有力候補は、家族ですらない部外者の僕である。わはは。…さて、それはさておき。依然としてこの屋敷に助けは来訪していない。無力すぎる脱出への工作も終わり、食糧も底をつき、大江一族の疑心と嫌悪が頂点に達した時…ついに伏見の姿まで消えた。いよいよ、華の全滅に向かって一直線、なのかなぁ。うーむ、まーちゃんが恋しいこの頃である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とら
74
後編。まあミステリなのだけれど、解答はほぼ無意味なもので。ただの捻くれた人間たちの遊戯である。嘘だけど。でもみーくんにとってこの一連の流れはまーちゃんのためであって、みーくんを取り戻すためであって、いつか見た夢は自分を納得させるためなのかまーちゃんと共感覚になって与えられた本当の想いなのかどうかは分からない。けれど、結果良い旅だと感じられたならそれで良いんじゃない?あとがきで入間さんが『人はすぐ側で生きている』と言う話を書いてみたいと言っていた。読みたいというかもう書いているのではないかと思ったのは内緒。2013/03/22
散桜
47
ゆずゆずかわいいいいいいい(//∇//)wwみーくんは、無事まーちゃんのもとに戻れたのですかね?!何はともあれ、監禁のはてに、取り戻せたのならよかったと思います。(*^▽^*)大江家のメンバーもやっぱり異常で、狂ってる人ばっかで面白かったです!!!!いやー、読みづらいけど、次が気になる!2014/02/07
チアモン
45
そっか。クローズドサークルの破りかたはそうくるか。ちょっと人としての禁忌をおかしてまで・・・。この小説は何でもありなのね。まーくん復活おめでとう。まだ、続きがあるから、意地でも読み終えないとね。ふうっ。2018/07/16
Yobata
31
「ぼくは、僕を取り戻す。またみーくんと呼ばれるために。」地下室に閉じ込められる…まるで八年前の様に。頭を殴られ気絶させられ両腕を折られた状態で扉は開かない為、まーちゃんや妹の母親の夢をみていた。すると何故か鍵が開く。地下室から出ると潔が行方不明で伏見が部屋に監禁されていた。菜種が所持していた拳銃でドアを破壊し、解放する。そして僕は事件を終わらせる為に謎解きを披露する。しかし事件は解放しても問題は解決しない…。解決編…というかこれは解決なのか?クローズドサークルミステリとしては出来はさすが。大変良かったと→2010/10/21
とら
27
解答編。このエピソードこんなに面白かったっけか。というかやはり圧倒的にメフィスト賞作品に通ずるものがある。入間さんだって、もうほとんど意識してミステリっぽく書いてるところがあると思う。それくらいの感じ。唯一違うのは、キャラ萌えが露骨にあるよね、って部分くらいである。いやあしかし端的に言えば、めちゃくちゃ好みであった。最高。みーくんの本当の想いみたいなものが、極限状態の中で段々見え始めている。多分凄く単純なことだとは思うけれど。以前はここまでしか読んでいないので次巻からの展開を本気で楽しみにしている。2015/11/29