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内容説明
中学校将棋団体戦の東日本代表の座を勝ち取った歩の前に、最も偉大な駒、王の駒娘が現れる。来るべき決勝大会に向け、歩を鍛えてくれるという。そのスパルタンな指導を受け、さらに棋力をあげていく歩。一方では桂香と息抜きのお出かけをして、少しずつ距離を縮めていく。そして迎えるは中学校将棋団体戦の決勝大会。桂香の中学最後の大会。最強の中学生を相手に、白熱の戦いがはじまる!第20回電撃小説大賞“銀賞”受賞、熱い勝負とさわやかドラマの将棋青春ストーリー、第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中性色
44
ラノベにおいてこんなに爽やかな作品って、あまりないよなぁと思いつつ。女王は言われてた通りな性格だったらあまり好きになれないキャラなのかなと思ってたけど、ケーキ好きだったりという面もあって馴染めたかなぁと。ちゃんと爽やか&勝負の熱さは保ちつつ今回はある程度コメディ寄りな部分もしっかりあったので読むのが楽しかった。意外と駒娘が俗間に入ってるのは面白かった。ただ、将棋を理解してないと状況が理解しづらいのと、次巻の引きになるような話題を出してるなと感じるのはマイナスかなぁ。2014/06/22
よっち
43
ついに駒娘たちの女王が出現。中学校将棋団体戦の決勝戦で強敵西本と対戦するため、女王のスパルタ指導でさらに棋力を上げる一方で、約束していた桂香と息抜きのデートをしたり、二人で大橋名人と対戦するお話。物語はオーソドックスですが、弱気だった歩が強くなるために女王や桂香と真摯に将棋に取り組んだり、最後の大会で勝ちたいという桂香の想いに応えたいという強い意志を見せたり、何より最善手を指すために苦悩する対局には十分な熱量がありました。鈍感な桂香相手の恋は大変そうだけど、進展するチャンスはあるはず。次巻も楽しみですね。2014/06/11
Yobata
39
中学校将棋団体戦の東日本代表に選ばれた歩たち。決勝大会では中学生最強と名高い西本を倒す為、歩の前に女王が現れる。将棋の神である女王のスパルタな指導のもと、棋力をあげる歩は奨励会レベルの強さの西本を倒せるのか…?将棋ラノベ2巻目。駒姫として王将の女王が登場。Sッ気は確かに入ってたが、香車達が恐るほど女王様ではなかったねw栄治のこととかケーキに目がない所とか萌え乙女だったw今回も居飛車に振り飛車,対抗型に相居飛車と将棋用語満載。前回より解説が少なくて追いつけない所もあるもあゆむ君がネガティぶらなくなって、→2014/06/11
あなほりふくろう
33
ストーリーはあまり盛り込んでいない分あっさりだけど、非常に爽やか。気持ちのいい終劇でした。そしてこの作者のキモである対局シーン、確かに棋譜があればとは思うけど、ないなり出来る限り丁寧に描写されており臨場感も十分、対局者同士の熱量もしっかり伝わってくる。橘・西村戦ですごいと感心、あゆむ・西村戦は圧巻でした。この作者には「将棋世界」やNHK将棋テキストかなんかでコラムや観戦記をやらせたら面白いものを書いてくれるんじゃないか、そんな気がしました。2014/06/11
T.Y.
32
中学校将棋団体戦の決勝大会で怪物・西本と対決するべく、最強の駒・女王の特訓を受けるあゆむ。桂香とのデートやイベントでの大橋名人との勝負等も挟みつつ、対決へ。西本も大橋名人も皆好人物で、非常に爽やかな青春物。恋愛模様も微笑ましい。戦況に関しては相変わらず詳細は分からないものの、対局の緊迫感は見事、あゆむの成長もよく描かれている。万事上手くは行かない後味含めていい感じ。駒娘たちは女王の一人舞台なのがちと残念。女王の女の子らしい一面や攻め重視のスタイル等も描かれてはいるが…今後他の駒は出るのかな。次も楽しみ。2014/06/15