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内容説明
北信越地方に浮かぶ離島、翡翠島。過疎に悩む小さな島で、突如、凶悪事件が発生した。次々に著名な建造物が燃やされ、最後には死者まで出てしまう。殺されたのは、誰もが憧れていた少年『ノア』のたった一人の家族だった。父を亡くし、親友にさえ別れを告げずに彼が島を去って十年。二十五歳になった真翔と織姫の前に、長く音信不通だったノアが現れる。三人の再会は、やがて事件の陰惨な真実を暴いていく…。哀切の赤い炎が焼き尽くす、新時代の恋愛ミステリー。
著者等紹介
綾崎隼[アヤサキシュン]
1981年生まれ。新潟市出身。『蒼空時雨』で第16回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
散桜
108
読了!!相変わらず面白いです。この、翡翠島の住民で、三人の中に滑り込んだような気分で読めました。ミステリ感が強いですが、やはり切ないラブストーリーが絡んで余計に切ない雰囲気になっています。犯人…まさかあの人じゃないだろうし…、もう一回読んで、ぜひ犯人を当てたいです!!姫の性格がいい!真っ直ぐで、素敵です!!リンクに思わずニヤニヤwまた再読したいです!2014/03/08
椎奈
56
≪2014.0225≫もう登場人物見ただけで泣きそうになったのは私だけかな笑。他作品とリンクしてることは読者にとって嬉しい。その人の過去や未来が見えるんだもん。命の後で〜に名前だけ登場した乃亜にやっと出会えた。真翔が乃亜に呼ばれるときは苗字で「椎名」って呼ぶから、私が呼ばれてるみたいで嬉しくなったり。今回は他よりミステリ色が多いけど、綾崎さんの描く恋模様も切なくなる。切ないけどやっぱり大好きなんだわ笑。『青と無色の〜』で真翔・織姫・乃亜の恋、そして乃亜の父を殺した犯人は誰か。読みこんで応募しよっと!2014/02/25
papako
51
この作家さんの他の作品が気になって。へぇ、こういう感じなんですね。時系列が難しい。きっと名前に騙されてるんだな、とは思うけど、全然分からない!さてさて解決編へ。2018/10/27
るい
50
今回は恋愛よりもミステリー要素のほうが多かった作品。私は隼様の描く恋愛模様が好きなのですが、ミステリーにも期待。一体犯人は誰なのか、早速続編を読もうと思います。『陽炎太陽』に続く三角関係だけど、今回は片思いする側の視点で描かれているので読んでいて苦しくなりますね…。2014/04/10
waka
48
ミステリー色の強い本作ですが、綾崎さんの世界観はやはり魅力的でした。いろいろな伏線がちりばめられていて次刊の展開を見届けるのが待ち遠しいです。切なさは今回あまり表面化してませんが文章構成などやっぱり期待を裏切りません。一番自分にしっくりきます。悲しい結末になりそうな予感もあるけど幸せな結末になってほしい。またイノセントデスペラートと命の後で咲いた花を再読したくなりました。2014/02/25