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内容説明
ある総合商社のお荷物部署・グループリソースメンテナンス課。毎夜、会社の経費で不要な食事を繰り返しているというウワサから、人はそこを「グルメ課」と呼ぶ。入社1年目の新米経理部員・山崎ひなの。彼女はグルメ課の浪費実態を暴くべく1ケ月限定での異動を命じられるが、案の定そこは社会人らしからぬ人々の巣窟だった…。ひなのは一刻も早く課を潰そうと食事会に潜入するのだが、そこには意外なミッションが隠されていて―。読めば読むほどに味の出る、おいしいお仕事ストーリー!
著者等紹介
百波秋丸[ヒャッパアキマル]
神奈川県出身。第18回電撃小説大賞で見出され2012年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
103
総合商社三ツ星商事の経理課に勤める新入社員の山崎ひなのは、会社の経費で不要な食事をしているグループリソースメンテナンス課、通称・グルメ課の実態を暴くためのスパイとしてグルメ課に一カ月間限定で異動されるが…。何かしらの事情で業務に支障が出ていたり、精神的に追い詰められている社員を食事に誘い、美味しい料理と独自調査で得た情報を使ってメンタルケアと新しいアイデアの提案等を行うグルメ課の面々に面食らうものの、疲れ切っていた社員が再び笑顔で働く姿に喜びを感じ、グルメ課に愛着を持っていくひなのの心境の変化が良かった。2018/06/03
蛇の婿
86
よく出来たTVドラマを観ているみたいでとても面白かったです。そのまま殆ど変えずにホントにTVドラマで使えるんじゃないかな。余計なことすると思うから使って欲しくないけど。少なくとも私にこれほどのものは書こうと思っても書けません。口紅の話など惚れ惚れしました。素晴らしい。次巻も勿論読ませていただきます。2015/08/31
た〜
83
【キャラ重視型】新米スパイが餌付けされていく話の短編連作。最後はご都合主義で、もう少し説得力のある解決が欲しいかな。食欲をそそる話な上に現実に食べられる・・・と言いたいが地方の者んにはちょっと遠かっぺよ2014/01/28
七色一味
64
読破。中に出てくるお店は実在の店舗というお話。主人公の女性が「大丈夫ですかこの人が主人公で!」的感じで、話の展開が強引というかご都合主義というか、昔のコミック『すくらっぷブック』的ノリなのはいいのかしらんと思いながらも、それでも結構楽しく読めたのでよしとしよう(笑)☆実はどちらが先かわからず続編の方を先に購入していたんですが、こちら入手するまで「ポチ、待て!」状態だった本です。気軽に読めて珍しいお店も知れるという、お得な本です(笑)2015/06/02
hnzwd
62
経理部の上司から怪しい出費の招待を探るよう命じられた女の子が主人公。潜入先はグループリソースメンテナンス課。社内設備の整備を業務とする部署でありながら、夜な夜な社員で食事会を繰り返す事から、着いたあだ名がグルメ課という。。そんなグルメ課の真の活動とは。それに同調した主人公はグルメ課を守れるのか。メインストーリーも良いし、読みやすい。読んでて楽しい、と文句なし。その上、食事会の開催地が実際に存在するお店というのが!!行きたいお店がどんどん増える!これはまずいです。2014/11/15