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内容説明
ごく普通の地味な少年・臼谷伊吹が、ある朝、目覚めると、枕元に二人の美少女がいた。寝ぼけ眼の伊吹は「これは夢だ」と考えるが、そうではないようだ。しかも彼女たちと話しているうちに、美少女が七人にまで増えてしまう。え?羨ましい?それは間違いだ。なにしろ彼女たちこそ、名高き悪霊集団「七人ミサキ」なのだから…。自分を殺そうとする可愛く魅力的な悪霊たちと、なんとか助かろうと足掻く少年の、奇妙でコミカルな同棲生活が、ここに開幕っ!傑作『隙間女(幅広)』の著者・丸山英人が贈る、愉快な物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中性色
18
文章の作りこみや作品の根底にある部分を見るにいい作者なんだろうけど、なんか作りこみが甘いんだよなぁ。そりゃあリアル的な出来事は偶然な事は多いけど、小説作品でそれ言われても……。キャラはそれぞれいいもの持ってると思うから、だからこそそれを引き立たせる方向に行けばいいんじゃないかと思うんだけどなぁ。というか、ほのかがツインテールと言われても描き方のせいかあまりそう見えない。個人的には路花とほのかが好み。2015/11/03
まるぼろ
18
ひょんなことから有名な悪霊集団である七人ミサキに取り憑かれてしまった臼谷伊吹と、その七人ミサキの1人でありながら伊吹に一目惚れした郁や他の6人との交流で送られているハートフル物・・・だと思います。中盤以降まで伊吹が生き残る為に打算めいた行動をしますが、まあ相手が悪霊だし仕方ないかな・・・とw それでも郁を筆頭に他の悪霊や伊吹、最後には初希とも情が沸いてしまう所から、特に初希の為に何とかしようとする姿はそれなりに好感が持てました。個人的にはまだ郁とは恋が進展してないように見えたけど、次巻がもしあれば・・・。2014/03/31
王蠱
13
悪霊だって恋をする。ちょいちょい読んでる作家だがやはり今回も粗さが目立つ。七人ミサキというマイナー妖怪メインで一本書いてみようという意気込みは認めるとしても郁を始めとする肝心の悪霊少女たちのキャラの作り込みが人格的に足りず、シリアスな七人ミサキのシステムや重い過去などばかりが目立ち楽しく読み進めづらい。そういう意味ではクララが一番ヒロインっぽかったかな。終盤の熱血展開も浮いてるし、『隙間女』があまりに傑作すぎたのもあって「今度こそは!」とここ何作か期待していたがそろそろ作家買い止めようか・・・2013/12/17
1_k
12
七人ミサキってローカルな民間伝承だと思ってたけど、結構全国区なのか。作風といえばそれまでだが、いつものごとく話が薄い。「転」にあたる部分がないので、だらだらと話しが続く割は驚きがなくて出落ちな印象。7人もヒロインが一気に出るのだから難しいのはわかるが。もっと要素を切り詰めて中編ぐらいにすると素晴らしい出来栄えになったのではなかろうか。2013/11/25
まりも
12
あー、この感じある意味良くも悪くも作者らしいなぁといった印象。主人公が少し卑屈すぎやしないかと思うんだけど悪霊の女の子に対するご機嫌取りが必要と考えればギリギリ許せるレベルでしょうか。それよりも色々と詰め込む割にはその要素を活かしきれずにただ無駄に垂れ流していただけなのが残念。設定は結構好きだっただけにこういう残念さが目立つと少し厳しいかな。もう少しちゃんとした終わり方をしてほしかったですね。2013/11/13