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出版社内容情報
天沢 夏月[アマサワ ナツキ]
著・文・その他
内容説明
天才であるが故に誰とも協調することができない孤高のプレイヤー・琢磨。練習熱心だが、とあるトラウマから他人を信用することができなくなった駆。高校テニス部で出会った二人は、入部当日から衝突を繰り返す。プレースタイルも真逆で、何から何までお互いのことが気に食わない。だけどある日突然「お前ら、ダブルス組んでみない?」と理不尽な部長命令が下り―。喧嘩ばかりの凸凹コンビの絆と成長を描く青春テニス小説!二人の熱い夏が始まる。
著者等紹介
天沢夏月[アマサワナツキ]
1990年生まれ。「サマー・ランサー」にて第19回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
49
テニス部で活躍する男子高校生二人がメインのお話で、王道の青春ものって感じでした。テニスは全くやったことがなくて、ルールもわからない状態で読みましたが、最後まで楽しく読めました。続編があるようなので、そちらも読んでみたいと思いました。2016/09/11
まりも
49
誰とも協力してプレーをしない琢磨、過去のトラウマのせいで相手を信頼できなくなった駆の二人がダブルスを組み、少しずつ変化していく…な話。作者さんお得意の部活動青春作品なだけあって安定して面白かったです。最初は文字通りただの凸凹コンビだった二人が、テニスを通して真のペアになり、試合に臨むようになるまでの一連の流れは正に青春と言った感じで読んでいて爽やかな気持ちになれました。これでもう少し試合の描写に力を入れてくれてたら文句無しでしたが。何にせよ次回作も期待して待ってます。2015/06/30
はな
45
初作家さん。中学の軟式テニスで痛い思いをしている主人公と同じくダブルスにいい思い出がない相棒の話。高校のテニス部員の爽やかな感じがよかった。全体的に読みやすいし、テニスの事もちょこっとは分かるしで面白く読めたけれど、部長権限でダブルスの人選ってできるんかな?と思いつつ読みました。顧問がまったく出ていないのはやはり違和感を感じる。お互いを信頼して一緒に同じ方向を向くことができスタートを踏むことができた2人なので、成長する姿が見たいなと言う気持ちもあるので続編出るといいなと思います。2015/07/25
ユー
44
やはり、青春物は、面白い。この歳になってから読むから、余計に、そう感じます。長女に感謝。「意思の疎通」という大きな壁にぶち当たっている2人が、乗り越えて行くプロセスは、最高。続編も是非、読みます。2018/06/01
よっち
44
力はあるものの誰とも協調することができない琢磨と、練習熱心だがトラウマから他人を信用できなくなった駆。そんな二人が高校の硬式テニスで出会いダブルスを組んで成長していく物語。可能性を感じた先輩に不本意ながら組まされ、最初はお互いに相手を信じられずに自分でどうにかしようと空回りばかりしていた凸凹コンビでしたが、こういう二人こそ力を合わせられるようになったら強いんですよね。ダブルスの楽しみを覚えた二人が苦しい状況を協力して乗り越え、それぞれが過去の因縁を抱える相手とのダブルス対決に挑むとても熱い青春小説でした。2015/06/26