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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
66
「気持ちの悪い符合と齟齬の繰り返し。今回の事件はまるで魍魎だ」。いつも冷静沈着な京極堂が内側から乱されていく貴重なシーンで大好き。御筥様に対抗して、関口くんが御亀様[笑]映画の亀山歯ブラシも面白かったけど、原作のイメージが媒体によってその脚本家さんやコミカライズされる作家さんの色が滲み出てて、新しい京極堂としてすごく楽しいし、完成度の高い作品をアレンジするという勇気に感動する。志水さんの愛溢れる京極堂ワールドはみんな生き生きしていて本当に楽しく、意図は崩さずで素敵。2018/03/07
藤月はな(灯れ松明の火)
25
再読です。詳しく知れば知るほど分からなくなる魍魎に苦戦する京極堂が印象的です。形にこだわった木場さんも後々を考えると切ないです。楠本君江の半生が2ページで収められていたのでびっくりしました。最後のあの原稿は原作では黒い四角で表現されている部分が描写されていたり、加奈子殺害未遂事件の真相がすごく、怖かった思い出があります。そして「姑獲鳥の夏」の事件をモチーフにした関君の「目眩」もぜひ、志水アキさんにコミカライズしてほしいです(←今も大変なのに我儘言うな!!)2011/05/04
ぐうぐう
23
京極堂のビジュアルは、ついついイケメンにしてみたいのが、ファン心というものだ。しかし志水アキは、ご覧のように渋ヅラの京極堂を造形する。それは、志水が原作と戯れる同人的意識ではなく、プロとして原作をコミカライズしていることを象徴している。また、それ以前に、清水のセンスがこのシリーズのビジュアル化に適していたということもある。巻末に収録されたキャラクター初期設定集の中で「個人的には諸星大二郎先生の京極堂が見てみたい」というひとことからも、それがよくわかる。2012/08/13
つたもみじ
17
繋がっているように見えて実は擦れ違っているだけの事件が徐々に解明されていく、と共に、それぞれの狂気もまた晒されていく。久保竣公の「匣の中の娘」後編。原稿用紙に書き殴られたような文字の描き方。こういうのはコミカライズならではですね。ビジュアル的に青木君がお気に入り。そして25頁の榎さんは麗しすぎて眩しかった。2013/04/18
yucchi
16
後半で謎の一部が解明される。京極堂の説明に対して、先を促す榎木津という構図が好き。榎さんには見えてるんだもんね。2014/10/06